
こんにちは、クリニックWeb総合研究所代表の濱谷です。
今回は、保険診療のクリニックにおいて、MEO対策の一環となる口コミ対策について、Web集患のプロが解説していきます。
m3.comの調査によると、開業医の約7割がGoogleの口コミでネガティブな投稿を経験しているとされています。
一方で、口コミはGoogleマップの検索順位(MEO)に関わる重要な要素です。
口コミの数や評価がMEO順位にも影響する仕組みになっているため、口コミ対策をしないことは「毎日の新患を競合に渡し続ける」ことと同義といえます。
しかし、口コミ施策は進め方を誤ると法的リスク等を伴います。
そこで、本記事では「口コミは増やしたいが、それはあくまで適切な方法のもとで行いたい」という院長先生の悩みに応えていきます。
口コミがMEOやAI検索に与える影響
先述したように口コミの数や評価はGoogleマップのMEO順位に影響する重要な要素の1つです。
口コミがゼロまたは極端に少ないクリニックは、口コミが豊富な競合クリニックに比べてローカルパック(Googleマップ枠)での表示順位が低くなる可能性があり、結果として新患獲得の機会を失い続けることに繋がりかねません。
自費診療と比べて他院との差別化ポイントを出しにくい保険診療のクリニックにおいては、口コミは数少ない他院との差別化ポイントです。
さらに、昨今AIの発展が著しいですが、今後さらに急拡大していくと思われるAI検索(LLMO=Large Language Model Optimization)時代を見据えると、口コミの重要性は一層高まります。
ChatGPTやGeminiなどの生成AIが「○○市でおすすめの内科」の質問に回答する際、GBPの口コミ情報を参照してクリニックを推薦する仕組みが広がりつつあります。
口コミが少ないクリニックは、AI検索でも推薦されにくくなるリスクがあるのです。
(参考:Google公式ニュースより)
なぜ保険診療のクリニックは口コミが集まりにくく、ネガティブに偏るのか
加えて口コミ対策を始める上で、保険診療クリニックが置かれている構造的な問題を理解しておきます。
これにより的確な対策が打てるようになります。
飲食店や美容院に行く人は「おいしいものを食べたい」「きれいになりたい」というポジティブな動機で来店する一方で、クリニックに来る患者さんは「喉が痛い」「熱がある」「体のどこかに異変がある」という不安やマイナスの感情を抱えています。
この状態で待ち時間が長かったり、説明が十分に感じられなかったりすると、些細な違和感が強い不満として増幅されやすい特徴があります。
つまり保険診療においては、患者さんの来院が「体調不良・不安」というネガティブな状態(言い換えれば心に余裕が持ちにくい状態)での来院であり、どうしても他と比べて構造的にネガティブな口コミが集まりやすいと考えています。
口コミ対策の前に知っておくべき3つのルール・規制
クリニックの口コミ対策で最も重要なのは、口コミを増やすことよりも、まず「やってはいけないこと」を正しく把握することです。
クリニックの口コミ施策では、主に次の3つのルール・規制を確認する必要があります。
・景品表示法(ステルスマーケティング規制)
・医療法に基づく医療広告規制・医療広告ガイドライン
・Googleのクチコミに関するポリシー
Googleのポリシーは法律ではありませんが、違反すると口コミの削除やGoogleビジネスプロフィール上の制限を受ける可能性があります。
そのため、「法律上問題がないか」だけでなく、「Googleのルール上問題がないか」まで確認して口コミ施策を設計することが重要です。
景品表示法(ステマ規制):高評価と引き換えに特典を渡す施策は要注意
2023年10月1日から、景品表示法におけるステルスマーケティング規制が施行されました。
事業者が口コミの投稿内容などに関与しているにもかかわらず、その事実が一般消費者から見て分からず、あたかも患者さん自身が自主的に投稿した口コミであるかのように見える場合には、景品表示法上の「不当表示」に該当する可能性があります。
実際に消費者庁は、医療機関によるGoogleマップ上の口コミ施策について措置命令を行っています。
2024年6月には、Googleマップで「★4または★5」の口コミを投稿することを条件として、インフルエンザワクチンの接種費用を割り引いていた医療機関に対して、ステルスマーケティング規制違反として措置命令が出されました。
さらに2025年3月には、Googleマップで「★5」の評価等を投稿することを条件として、5,000円分のQUOカードまたは治療費5,000円の割引を提供していた歯科医療機関に対しても措置命令が出されています。
ここで注意したいのは、「報酬を渡して口コミを書いてもらえば、必ずステマ規制違反になる」という単純なルールではないことです。
景品表示法上のステルスマーケティング規制では、事業者が表示内容の決定に関与しているか、そしてその事実を一般消費者が判別できるかなどを踏まえて判断されます。
ただし、Googleでは後述するように、金銭・割引・無料サービスなどのインセンティブと引き換えに口コミを依頼する行為そのものが禁止されています。
したがってクリニックの実務では、金銭、割引、ポイント、プレゼントなどを条件として口コミを依頼する施策は行わないようにします。
また、措置命令を受けた場合には、違反行為の中止だけでなく、違反事実の一般消費者への周知、再発防止策の実施、役員・従業員等への周知徹底などを求められることがあります。
医療広告ガイドライン:患者の体験談や口コミの扱いに注意
患者さんがクリニックから影響を受けることなく、自らの意思でGoogleマップなどに投稿した口コミについては、通常は医療広告規制上の「広告」には該当しません。
一方で、クリニックが患者さんに対して肯定的な内容の口コミや特定の評価を求めて投稿を依頼した場合など、医療機関の関与によって患者を誘引する性質が生じれば、医療広告規制の対象となる可能性があります。
そのため、口コミを依頼するときは、
- 「★5をお願いします」
- 「高評価をお願いします」
- 「良かった点を書いてください」
- 「満足いただけた場合は口コミをお願いします」
といった、評価や内容を誘導する表現は避けることが大切です。
Google口コミを自院ホームページに転載する場合も注意
患者さんがGoogleなどに投稿した口コミを、自院のホームページやSNS、パンフレットなどに掲載する場合にも注意が必要です。
医療広告規制では、患者その他の者の主観または伝聞に基づく「治療等の内容または効果に関する体験談」を広告に使用することが禁止されています。
たとえば、次のような口コミを自院ホームページに掲載することは避ける必要があります。
- 「先生に診てもらったらすぐに症状が良くなりました」
- 「この治療を受けて長年の痛みがなくなりました」
- 「薬を処方してもらったら翌日には治りました」
- 「他院では治らなかった症状がここで改善しました」
一方、「駐車場が広い」「院内がきれいだった」といった内容まで、すべて一律に「治療等の内容または効果に関する体験談」に該当するわけではありません。
ただし、自院に都合の良い口コミだけを選んで掲載すると、実際の評価よりも著しく優良であると誤認させる表示など、別の広告上の問題が生じる可能性もあります。
そのため、Google口コミを自院の広告媒体へ転載する運用自体を安易に行わない方が安全です。
口コミへの返信では患者の診療内容を書かない
Google口コミへの返信についても注意が必要です。
当然に避けるべきなのが、患者さん個人の診療情報を公開返信の中で明らかにすることです。
例えば、患者さんが、
「待ち時間が長かった」
と口コミを書いた場合に、クリニック側が、
「○○様は〇〇で検査が必要だったため、通常よりも診察時間が長くなりました」
などと返信することは避けましょう。
本人が口コミの中で症状を書いていたとしても、医療機関側から診断名、症状、検査内容、治療内容、処方内容などを公開することは、患者の診療情報を第三者に開示することにつながるおそれがあります。
医師の守秘義務を定める刑法第134条や個人情報保護の観点からも、公開返信では患者個人の診療内容には触れないことが重要です。
また、
- 「当院の治療なら必ず改善します」
- 「この治療を受ければ治ります」
- 「当院の治療は他院より効果があります」
など、治療効果を保証・断定するような表現も避ける必要があります。
Googleガイドライン:口コミ操作につながる行為は禁止
Googleも、GoogleマップやGoogleビジネスプロフィールに掲載される口コミについて厳格なポリシーを設けており、評価を不正に操作する行為を「Fake engagement(虚偽のエンゲージメント)」などとして禁止しています。
特に注意すべきなのが、以下のような行為です。
- 自作自演の口コミ:スタッフや関係者が一般の患者を装って口コミを投稿する
- 報酬付き口コミ:金銭、割引、無料サービス、プレゼントなどと引き換えに口コミを依頼する
- 評価を指定する口コミ依頼:「★5をお願いします」「高評価をお願いします」などと依頼する
- レビューゲーティング:満足していそうな患者にだけ口コミを依頼し、不満を持っていそうな患者には口コミ導線を案内しない
- 口コミ内容の指定:患者に特定の内容を書くよう依頼する
- 競合への嫌がらせ:競合クリニックに意図的に低評価や虚偽の口コミを投稿する

違反が認定された場合には、違反口コミが削除されるほか、一定期間、新しい口コミや評価を投稿できなくなるなどのペナルティを受ける可能性があります。
口コミ施策のOK・NGチェックリスト
| 口コミ施策 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 患者を選別せず口コミ投稿をお願いする(対価なし・評価指定なし・内容指定なし) | ✅ 原則OK | 中立的な口コミ依頼であれば、Googleでも認められている |
| Google口コミ投稿ページのQRコードを院内に設置する | ✅ 原則OK | Googleも口コミリンクやQRコードを利用した口コミ依頼の方法を案内している |
| 「よろしければ率直なご意見をお聞かせください」と案内する | ✅ 原則OK | 特定の評価や肯定的な内容を求めていない |
| 口コミ投稿と引き換えに次回の料金を割り引く | ❌ NG | Googleポリシー違反。内容によっては景品表示法等の問題も生じる |
| 口コミを書いてくれた患者にプレゼントを渡す | ❌ NG | Googleではインセンティブと引き換えの口コミ依頼が禁止されている |
| 「★5を付けてくれたらプレゼントします」と案内する | ❌ NG | Googleポリシー違反。実際に同様の施策で景品表示法上の措置命令事例がある |
| 満足していそうな患者にだけ口コミリンクを送る | ❌ NG | 肯定的な口コミだけを選択的に集めるレビューゲーティングに該当する可能性が高い |
| スタッフや関係者が一般患者を装って口コミを書く | ❌ NG | Googleが禁止する虚偽のエンゲージメントや利益相反のある投稿に該当する |
| Google口コミに書かれた「治療効果に関する体験談」を自院HPに転載する | ❌ NG | 医療広告規制では患者の治療内容・治療効果に関する体験談を広告に使用することが禁止されている |
| 「★5の口コミをお願いします」と依頼する | ❌ NG | 評価を指定した口コミ依頼はGoogleポリシー上問題となる |
| 「★5を目指しています。口コミをお願いします」と案内する | ⚠️ 避ける | 高評価を求める意図があると判断される可能性があるため、中立的な依頼にする方が安全 |
【保険診療】クリニックの正しい口コミ獲得方法
法規制の枠組みを理解したうえで、保険診療のクリニックにおいて合法的に口コミを増やす具体的な方法を解説します。
口コミ投稿用QRコード・カードの活用方法
口コミが集まらない最大の理由のひとつは「患者さんが口コミの投稿方法を知らない」ことです。
Googleマップで自院を検索して口コミを書くという手順は、想像以上にハードルが高いと感じる人は少なくありません。
このハードルを下げるために、口コミ投稿ページへの直接リンクをQRコード化して提供しましょう。
QRコードの作成方法(例):
- Googleビジネスプロフィールの管理画面の「口コミを読む」→「口コミを増やす」から「QRコード」画像を取得
- QRコードを印刷し、「ご意見をお聞かせください」等のメッセージを添える
QRコードの活用場所の例:
- 会計時に手渡すカード
- 待合室のポスター・卓上POP
- 診察券の裏面
カードに添えるメッセージは「当院のサービス向上のため、Googleでのご感想をお聞かせいただけますと幸いです」のような評価を指定しない自然な文言にしてください。
「★5をお願いします」「良い口コミを書いてください」のような表現は使用しないようにします。
院内アンケートを活用した安全な口コミ促進フローの一例
診療後の満足度アンケートと口コミ依頼を組み合わせる方法も効果的です。
ただし、アンケートの回答結果に基づいて口コミを依頼する対象を選別(レビューゲーティング)することは禁止されているため、設計には注意が必要です。
安全なフロー設計:
- 全患者に満足度アンケートを実施(紙またはデジタル)
- アンケートの末尾に「もしよろしければGoogleでの口コミにもご協力ください」とQRコードを掲載
- アンケート結果を院内改善に活用(待ち時間、説明、受付対応等の改善材料)
この方法であれば、満足度が高い患者も低い患者も等しく口コミの機会を得るため、レビューゲーティング(レビュー者の恣意的な選定)には該当しません。
アンケートの回答内容は院内改善に使い、口コミ投稿はあくまで患者さんの自主的な判断に委ねるようにします。
口コミを増やすための院内オペレーション改善
そもそも「口コミを書きたい」と思ってもらえるクリニック体験を提供することが、口コミ対策の本質です。
保険診療クリニックでよくある不満パターンと根本対策を以下に整理しました。
| 不満パターン | 患者の声の例 | 根本対策 |
|---|---|---|
| ①待ち時間が長い | 「1時間以上待った」「予約したのに待たされた」 | WEB予約・順番管理システムの導入、待ち時間の目安表示 |
| ②説明が不十分 | 「何の薬か分からないまま処方された」 | 図解資料の活用、診療後の説明メモ配布、院長の説明時間確保 |
| ③受付の対応が悪い | 「受付の態度が冷たかった」 | 接遇研修の定期実施、受付オペレーションの標準化 |
| ④院内環境が不快 | 「待合室が狭い・汚い」「トイレが不衛生」 | 清掃スケジュールの見直し、動線改善、設備投資の検討 |
| ⑤予約が取りにくい | 「電話がつながらない」「次回の予約が2週間先」 | WEB予約の導入、予約枠の最適化、電話回線の増設 |
口コミ対策は「口コミを集めるテクニック」だけではありません。
患者満足度を向上させる院内オペレーションの根本的な改善こそが、ネガティブな口コミを根本的に抑えて、好意的な口コミを自然に増やす堅実な方法となります。
口コミ返信のテクニック|医療広告規制・守秘義務に配慮した書き方
Googleの口コミには、投稿された口コミそのものだけでなく、クリニック側からの「返信」も表示されます。
口コミへの返信は、患者さんから寄せられた意見に向き合う姿勢を示し、これから受診を検討している患者さんにクリニックの考え方や対応姿勢を伝える機会にもなります。
一方、医療機関の場合は一般的な店舗とは異なり、守秘義務や個人情報保護、医療広告規制に十分配慮して返信する必要があります。
口コミ返信が集患とMEOに与える効果
Googleは、Googleビジネスプロフィールのローカル検索順位を改善するための公式情報の中で、口コミへの返信を推奨しており、口コミに返信することで「ユーザーからのフィードバックを重視していることをアピールできる」とし、好意的な口コミや有用な返信は、ビジネスの注目度を高めるのに役立つと説明しています。
(参考:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント)
ただし、ここで注意したいのが、Googleは「口コミへの返信数」や「返信速度」が直接的なランキング要因であるとは公表していないことです。
そのため、口コミ返信の主な目的としては、MEO順位を上げることではなく、
- 患者さんからの意見を大切にしていることを示す
- 口コミを見ている潜在患者にクリニックの姿勢を伝える
- 不満があった場合に改善姿勢を示す
- 誤解が生じている場合に、守秘義務の範囲内で一般的な情報を説明する
と考える方が適切になります。
そのため、口コミ返信はMEOに直接作用するためというよりも、第三者に読まれることを前提として作成することが重要です。
口コミ返信時に守るべき4つのルール
以下は、口コミ返信時に守るべき4つのルールです。
- 個人情報に触れない:患者さんの氏名はもちろん、具体的な症状、受けた検査や処置の内容を返信に書かない
- 守秘義務を遵守する:医師法における守秘義務、個人情報保護法の観点から、患者の診療情報を第三者が閲覧できる場(口コミ返信)に記載しない
- 効果を断定しない:「必ず改善します」「治療効果は万全です」のような表現は医療広告ガイドライン違反
- 感情的にならない:反論や言い訳ではなく、改善姿勢と感謝を示す。他の閲覧者はクリニックの姿勢も見ているという意識
パターン別口コミ返信テンプレート(保険診療クリニック向け)
以下、パターン別の口コミ返信のテンプレートを参考として記載しています。
| 口コミパターン | 返信のポイント | 返信テンプレート例 |
|---|---|---|
| ①好意的な口コミ | 感謝→クリニックの姿勢→再来院促進(治療名は書かない) | 「温かいお言葉をいただきありがとうございます。丁寧な診療を心がけておりますので、そのようにお感じいただけて大変嬉しく思います。お身体のことで気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。」 |
| ②待ち時間への不満 | 謝意→具体的な改善策→次回への案内 | 「お待たせしてしまい申し訳ございません。現在、WEB予約や順番管理システムの活用により待ち時間の短縮に取り組んでおります。比較的空いている時間帯もございますので、お電話でお気軽にお問い合わせください。」 |
| ③説明不足への不満 | 謝意→説明体制強化の表明 | 「ご不安な思いをさせてしまい大変申し訳ございません。ご指摘を真摯に受け止め、診療時の説明をより丁寧に行えるよう院内で改善を進めてまいります。ご不明な点がございましたら、お電話でもご質問をお受けしております。」 |
| ④事実誤認の口コミ | 冷静な事実提示→直接の問い合わせ案内 | 「口コミをお寄せいただきありがとうございます。ご記載いただいた○○につきましては、当院では△△の体制で対応しております。詳細にお伝えできていなかった点がありましたらお詫び申し上げます。お電話にてご説明させていただければ幸いです。」 |
| ⑤明らかな嫌がらせ・誹謗中傷 | 簡潔な対応→削除申請の検討 | 「口コミをお寄せいただきありがとうございます。記載いただいた内容について事実確認ができない状況です。お心当たりのある方は直接ご連絡いただけますと幸いです。」(+Googleへの削除申請を検討) |
ネガティブ口コミ・悪質口コミへの対処法
ネガティブな口コミはクリニックにとって大きなストレスとなる部分ですが、適切に対処することでかえって信頼感を高めることもにもつながります。
①ネガティブ口コミを恐れずに誠実に対応
すべてが★5の口コミは逆に不自然であり、かえって信頼性が低く見えます。
また来院前のハードルが上がり過ぎてしまうことでかえってネガティブな意見を誘発しかねない点もあり、ネガティブな口コミが一定数あるのはむしろ自然なこととして捉えてもらって問題ありません。(というよりもぶっちゃけていえばまあ、、アレというか色んな人がいるので、低評価がつくのはどうしようもありません)
そのため、重要なのは、ネガティブ口コミを「なくす」ことではなく、ポジティブな口コミの絶対数を増やしてネガティブの比率を相対的に下げることです。
口コミが100件あり平均★4.2のクリニックと、口コミが3件で平均★5のクリニックでは、前者のほうが圧倒的に信頼感があります。
さらに、ネガティブ口コミへの誠実な返信は、他の患者さんに「この先生は患者の声に向き合ってくれる」という印象を与えます。
返信内容を通じてクリニックの姿勢を示すチャンスとして捉えましょう。
②Google利用規約違反の口コミへの削除申請
Google利用規約に違反する口コミ(スパム、虚偽の内容、関係のない内容、ヘイトスピーチなど)は、GBP(Googleビジネスプロフィール)のオーナーとして削除申請を行うことができます。
ただし、Googleの審査は厳格で、「待ち時間が長かった」「受付の対応が悪かった」のような患者さんの主観に基づく口コミは、たとえ低評価であっても正当な口コミとして削除対象にはならず、削除されるのは、明らかなスパム、来院事実のない虚偽の投稿、差別的表現を含む口コミなどに限られます。
そのため、削除が認められなかった場合は、割り切って冷静かつ誠実な返信で対応するのが次善の策となります。
③法的対応が必要なケースでは弁護士相談も視野
以下のような口コミは、名誉毀損や業務妨害に該当する可能性があり、法的対応を検討すべきケースです。
- 事実でない内容を書かれている(「診察もせずに薬だけ出された」等の虚偽)
- 院長やスタッフ個人への人格攻撃がある
- 同一人物(と思われる)から繰り返し悪質な口コミが投稿される
- 競合クリニックの関係者による嫌がらせが疑われる
法的対応の手段としては、弁護士を通じたGoogleへの削除仮処分(裁判所命令による削除)や、発信者情報開示請求(投稿者の特定)があります。
口コミの内容が実際の経営に深刻な影響を及ぼしている場合は、早めに弁護士への相談を推奨します。
口コミ対策の効果測定と継続的な改善サイクル
口コミ対策は一度やって終わりではなく、継続的にPDCAを回すことで効果が最大化します。
GBPインサイトで口コミ効果を計測する方法
口コミ対策の効果はGBP(Googleビジネスプロフィール)インサイトの各指標で計測できます。以下のデータを月次で記録し、口コミ施策の効果を定量的に把握しましょう。
- 口コミ数の推移:月間の新規口コミ件数を記録。月に3〜5件の増加を目標設定の目安にする
- 平均評価の推移:平均★の変化を月次で確認。★4.0以上を維持することが理想
- MEO順位との連動:口コミ数・評価が改善された時期と、主要キーワードの順位変動を照合
- ユーザー行動:電話タップ数、ルート検索数、ウェブサイトクリック数の推移。口コミ増加との相関を確認
口コミの内容に注目することも重要です。
よく出るキーワード(「待ち時間」「丁寧」「説明」「受付」など)を把握することで、患者満足度の傾向がつかめ、院内改善の優先順位付けに役立ちます。
よくある質問(FAQ)
Q1: 患者に口コミを「お願い」することは違法ですか?
A: お願い自体は違法ではありません。
違法になるのは、報酬・割引と引き換えの依頼、高評価の指定(「★5をお願いします」等)、高評価者のみへの依頼(レビューゲーティング)です。評価内容を指定せず、全患者に対して無報酬でお願いするのであれば、景品表示法にもGoogleガイドラインにも抵触しません。
Q2: 口コミ投稿でプレゼントや割引を提供してもよいですか?
A: いいえ。Googleガイドラインでは、口コミの内容や評価にかかわらず報酬付きの依頼は禁止されています。
景品表示法でも、高評価を条件とする割引はステマ規制違反です。実際に2024年6月と2025年3月に、口コミと引き換えに割引を提供していた医療機関に対して消費者庁から措置命令が出されています。
Q3: 悪い口コミは削除できますか?
A: Google利用規約に違反する口コミ(スパム、虚偽、関係のない内容、ヘイトスピーチ等)であれば、GBPオーナーとして削除申請が可能です。
ただし、正当な低評価口コミや患者の主観的な感想は削除対象外です。明らかな名誉毀損に該当する場合は、弁護士を通じた法的対応も選択肢になります。
Q4: 口コミへの返信で気をつけるべきことは?
A: 以下、4つのルールを守るよう心がけましょう。①患者の個人情報(氏名・症状・治療内容)に触れない、②守秘義務を遵守する、③治療効果を断定しない、④感情的にならない。特に医療広告ガイドラインと守秘義務の観点から、返信での施術名・疾患名の記載は避けるよう注意しましょう。
Q5: 口コミが少ないクリニックはMEO対策で不利ですか?
A: はい、口コミの数はMEO順位に影響します。口コミが極端に少ないクリニックは順位面で不利になると言えます。まずは口コミ投稿用QRコードの提示や配布、診療後の自然な声がけなど、合法な施策で段階的に口コミ数を増やすことが重要です。
まとめ:口コミは保険診療クリニックの「信頼の資産」
保険診療クリニックは構造的に口コミが集まりにくく、ネガティブに偏りやすいからこそ、戦略的な口コミ対策は競合との明確な差別化になります。
コメントを少しずつでもいただくための地道な活動が、後の大きな財産となります、
まず今日からできる第一歩として、Googleマップの自院の口コミを確認し、未返信の口コミにすべて返信することです。
返信があるだけで、クリニックの印象は大きく変わります。
保険診療クリニックの、HP・SEO・MEOを含むWeb集患全般についてのご相談を承っています。
貴院の現状の集患状況が一目で分かる無料診断を行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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執筆者
濱谷 洸旭
クリニックWeb総合研究所代表/株式会社trendPlus CEO
2017年にWeb広告事業にて独立。金融Webメディアを立ち上げ、開設から半年で月間18万PV達成。その後、個人事業から上場プライム企業に至るまで数十社のWeb集客を支援。多くのビッグワードで上位を獲得。2019年に法人化し、株式会社trendPlusを設立。
自身が中小企業診断士の資格を保有しており、専門的なWeb集客の面と総合的な経営面でのサポートができることを強みに持ち、とにかく「結果(成果)」にこだわる支援を行うことを重視している。
2026年に自身のこれまでの知識・経験を活かし、保険診療のクリニック集患に特化した支援サービスである「クリニックWeb総合研究所」を立ち上げる。








