HPMEOSEOSNSコラム

【保険診療】クリニックのWeb集患にかかる費用|SEO・MEO・広告・SNSを比較

By 2026年10月21日No Comments

こんにちは、クリニックWeb総合研究所代表の濱谷です。
今回は、保険診療のクリニックにおけるWeb集患には一般的にどのくらい費用がかかるのかをテーマに解説していきます。

Web施策の費用体系は施策ごとに異なり、業者によっても見積もりの出し方がバラバラなため、比較しにくいのが実情です。
例えば、HP制作会社の見積もりには「保守費用」が含まれていなかったり、SEO業者の「月額10万円」がコンサルティングだけなのかコンテンツ制作込みなのかが曖昧だったり、こうした分かりにくさが、院長先生の意思決定を遅らせているケースは多いです。

本記事では、クリニックのWeb集患に関わる6つの主要施策(HP制作・SEO・MEO・リスティング広告・SNS・ポータルサイト)を横断的に比較し、整理していきます。

Web集患の施策全体像と費用構造の基本

クリニックのWeb集患に関わる6つの施策

まず、クリニックのWeb集患に関わる主要な施策は、以下の6つに整理できます。

  1. ホームページ制作・リニューアル:すべてのWeb施策の「受け皿」。ここが整っていないと他の施策の効果が半減する
  2. SEO対策(検索エンジン最適化):中長期的に検索流入を生み出す「資産型」の施策
  3. MEO対策(Googleマップ対策):地域密着型のクリニックと最も相性の良い施策。基本対策は0円
  4. リスティング広告(Google広告):即効性のある「フロー型」の施策。出稿を止めると流入もゼロになる
  5. SNS運用(LINE・Instagram等):信頼構築・リテンション(再来促進)が主な役割。新患獲得の主力ではない
  6. ポータルサイト掲載:開業初期の補完チャネル。被リンクによるSEO効果も

各施策の費用は「初期費用(イニシャルコスト)」と「月額費用(ランニングコスト)」に大別され、さらに「内製で行う場合の人件費」と「外注する場合の委託費」という軸があります。
費用だけで施策を選ぶと失敗しやすいため、効果発現までの期間と持続性を含めた総合的な判断が不可欠です。

保険診療クリニックの費用対効果を考える前提条件

Web集患の費用対効果を正しく評価するには、保険診療クリニックの収益構造を前提に置く必要があります。

保険診療の初診単価は、検査や処方の有無にもよりますが、おおむね5,000〜10,000円程度です。
これだけ見ると「広告費をかけるには単価が低い」と感じるかもしれませんが、例えば慢性疾患(高血圧・糖尿病等)の患者がかかりつけ化した場合、月1回の通院で年間約4〜5万円、5年間で合計約20〜25万円になるケースがあります。

保険診療クリニックの患者LTV(患者生涯価値)の考え方:
保険診療は1回あたりの診療単価が自費系と比べて低いため、「初診1回の売上」ではなく「かかりつけ化した場合のLTV(患者生涯価値/1人の患者がもたらす利益の総価値)」でWeb集患の費用対効果を評価することが適切です。
急性疾患(風邪等)の単発患者はLTVが低いですが、慢性疾患の定期通院患者や健診をきっかけとしたかかりつけ患者はLTVが大きく、広告費の投資対効果を十分に回収できる構造です。

この前提に基づくと、新患1人あたりの許容獲得コスト(CPA/1人の新患獲得に対してかけることができる費用)はLTVの10〜20%として2,000〜5,000円程度が一つの目安になります。この数値を頭に入れたうえで、以降の各施策の費用感をご覧いただくと、投資判断がしやすくなります。

ホームページ制作・リニューアルの費用相場

クリニックHPの制作費用の内訳と相場

前述したように、ホームページは、すべてのWeb集患施策の「受け皿」になります。
SEOで検索上位を取っても、リスティング広告でクリックされても、リンク先のHPが不十分であれば予約にはつながりません。
HP制作はWeb集患における最初の投資対象になります。

制作タイプ費用の目安ページ数の目安特徴
テンプレート型30〜80万円5〜15ページ既存のテンプレートをベースにカスタマイズ。費用を抑えられるが、デザインの自由度は限定的
セミオーダー型70〜150万円10〜20ページ一部カスタムデザイン+テンプレートの組み合わせ。多くのクリニックが選択する中間的な選択肢
フルオーダー型150〜300万円超15〜30ページ以上完全オリジナルデザイン。独自性が高いが費用と制作期間がかかる

費用の内訳としては、デザイン・コーディング・CMS(WordPress等)構築・写真撮影・原稿作成・SSL設定・レスポンシブ対応(スマートフォン対応)が基本的な項目です。これに加えて、Web予約システムとの連携やWeb問診機能の実装を追加する場合は、別途10〜50万円程度の費用が発生するケースが一般的です。

リニューアルの場合は、既存コンテンツの移行作業や旧サイトからのリダイレクト(URL転送)設定が必要となり、かえって新規制作よりも割高になる場合は少なくありません。

制作後の保守・運用費用と見落としがちなコスト

HP制作費は「初期費用」ですが、制作後にも継続的なランニングコストが発生します。

費用項目月額の目安内容
サーバー費用1,000〜5,000円HPのデータを格納するサーバーのレンタル費用
ドメイン費用100〜300円(年額1,000〜3,000円程度)「◯◯clinic.com」等のURLの維持費用
SSL証明書0〜1,000円(無料SSLもあり)サイトの通信暗号化(https化)に必要
CMS保守・更新3,000〜10,000円WordPress等のアップデート、セキュリティパッチの適用
バックアップ管理保守費用に含まれることが多いデータの定期バックアップ
保守費用 合計月5,000〜30,000円程度

見落としがちなのは、制作後のコンテンツ更新にかかる費用です。
診療時間の変更、お知らせの追加、ページの修正などを制作会社に依頼する場合、1件あたり数千円〜数万円の更新費用が発生することがあります。
自院で更新できるCMS(WordPress等)を導入しておくと、軽微な更新を内製で行えるため、長期的なコスト削減につながります。

HP制作会社を選定する際は、制作費の安さだけでなく、HP制作後の「保守体制が整っているか」「更新のしやすさはどうか」「修正時の費用はいくらか」を確認しておくことが、長期的なコスト管理の観点から重要です。

SEO対策の費用相場と費用対効果

SEO対策の費用体系と相場

SEO対策の費用体系は、大きく3つのタイプに分かれます。

タイプ費用の目安内容こんなクリニックに向いている
SEOコンサルティング型月額10〜30万円キーワード戦略立案・内部対策の指示・効果測定・改善提案をコンサルタントが実施。コンテンツ制作は別途の場合が多いSEOの方向性を専門家に任せたいクリニック
コンテンツ制作型1記事あたり3〜10万円症状別・疾患別のSEOコラム記事を制作会社やライターが作成。月2〜4本のペースで追加するのが一般的記事を増やして検索流入を伸ばしたいクリニック
内部対策一括型初期費用10〜50万円サイト構造の改善・メタ情報の最適化・構造化データの実装・ページ表示速度の改善など技術面の対策を一括実施HPの技術面に課題があるクリニック

上記を組み合わせて提案する業者も多く、「コンサルティング+月2本のコンテンツ制作」で月額15〜25万円、といったパッケージ型の契約形態も一般的です。

なお、月額固定型と成果報酬型の違いにも注意が必要です。
月額固定型は施策内容に対して費用を支払う形態であり、効果の有無にかかわらず費用が発生します。一方、成果報酬型は「特定のキーワードで上位表示された場合のみ課金」という仕組みですが、以下のリスクがあります。

成果報酬型SEOのリスクと注意点:
成果報酬型のSEOサービスは「結果が出なければ費用がかからない」というメリットがある反面、以下のようないくつかのリスクがあります。①「成果」の定義が不明確な場合がある(上位表示の基準が曖昧)
②ブラックハットSEO(Googleのガイドラインに違反する手法)が使われるリスクがある
③一度上位に入ると長期間にわたり高額な成果報酬が発生し続ける場合がある(契約期間の縛り)契約前に「成果の定義」「使用する手法」「支払い期間の上限」を必ず確認しておくことが重要です。

費用0円でできるSEO対策もあります。院長やスタッフが自ら症状解説や健康情報のブログ記事を書くことや、GBPとHPの情報を整合させること、既存ページのタイトルやメタディスクリプションを見直すことなどは、外注費をかけずに実行可能です。

SEOの費用対効果と効果発現までの期間

SEOの最大の特徴は、効果が出るまでに時間がかかる一方で、一度上位に定着すれば広告費をかけずに継続的に新患を獲得できる「資産型」の施策であることです。

効果発現までの目安は3〜6ヶ月、上位表示が安定するには6〜12ヶ月程度を見込む必要があります。
つまり、SEOへの投資は「半年は効果が見えない覚悟」で始める施策です。
逆に言えば、半年未満で中止してしまうと、それまでの投資が回収できず最ももったいない結果になります。

SEO投資のROI試算例(費用対効果):

項目試算値
月額SEO投資額15万円(コンサル+記事2本)
年間SEO投資額180万円
SEO経由の月間新患数(効果安定後)20人/月(年間240人)
患者1人あたりLTV(慢性疾患かかりつけ化の場合)約50,000円
年間のSEO経由収益240人 × 50,000円 = 1,200万円
ROI1,200万円 ÷ 180万円 = 約6.7倍

※上記はかかりつけ化を前提とした理想的なケースの試算であり、実際のROIは診療科・地域・競合状況・コンテンツの質により大きく異なります。

この試算のポイントは、SEOで獲得した検索流入は広告と違い「投資を止めてもすぐにはゼロにならない」ことです。
コンテンツが蓄積されるほど流入が増え、一度上位に定着した記事は数年にわたってアクセスを集め続けることが期待できます。
この「蓄積効果」がSEOを「費用」ではなく「投資」たらしめている本質です。

→ 関連記事:【徹底解説】保険診療のクリニックのSEO対策について

MEO対策の費用相場と費用対効果

MEO対策の費用体系と相場

運用形態費用の目安内容
自院で運用(内製)0円(ただしスタッフの人件費がかかる)Googleビジネスプロフィール(GBP)の登録・基本情報の更新・写真投稿・口コミ返信はすべて無料で実施可能
MEO対策業者に外注(月額固定型)月額2〜10万円程度GBPの最適化代行・投稿代行・口コミ管理・順位レポートの提供
MEO対策業者に外注(成果報酬型)上位表示1日あたり500〜2,000円程度特定キーワードで上位表示された日数に応じて課金
MEOツール利用月額数千円〜5万円程度順位計測・投稿管理・口コミ管理・競合分析などの機能を提供

成果報酬型のMEO業者については注意が必要です。
Googleマップの検索順位はユーザーの位置情報やパーソナライズに影響されるため、「上位表示されたかどうか」の判定が不安定になりがちです。
順位保証をうたう業者の中には、不正な手法(偽の口コミ投稿、カテゴリの不適切な操作等)を用いるケースも報告されており、Googleのガイドライン違反によるGBP停止リスクがあります。
業者選定にあたっては、施策内容の透明性を必ず確認する必要があります。

MEOの費用対効果:最もコスパの高い施策

6つの施策の中で、MEO対策は最もコストパフォーマンスの高い施策です。
その理由は明確で、GBP(Googleビジネスプロフィール)の登録と基本的な最適化は完全に無料で行えるからです。

GBPのコストパフォーマンスの高さ:

Googleビジネスプロフィールへの登録は無料です。
基本情報(院名・住所・電話番号・診療時間)の正確な登録、写真の定期投稿、口コミへの返信など、これらの基本的なMEO対策はすべて費用0円で実施可能であり、それだけでもGoogleマップ上での視認性が大きく改善するケースがあります。
「予算がないからWeb集患ができない」という状況でも、MEOだけは今日から始められます。

効果発現もSEOより早い傾向にあり、1〜3ヶ月程度で変化が見え始めるケースも少なくありません。
Googleマップ経由のアクセスは「◯◯駅 内科」のような来院意欲の高い検索が中心であるため、CVR(予約完了率)が高い傾向にある点も魅力です。

外注する場合でも月額2〜5万円程度で済むため、開業直後の限られた予算の中でも取り組みやすい施策です。

また、SEO、MEOについてはどちらを行うべきでしょうかという質問をいただくこともありますが、それぞれに重要性があるため、どちらか一方のみというよりも、両輪として対策していくことがWeb集患対策でのポイントになります。

→ 関連記事:【徹底解説】保険診療のクリニックのMEO対策について分かりやすく解説

リスティング広告(Google広告)の費用相場と費用対効果

リスティング広告の費用体系と相場

費用項目金額の目安内容
初期設定費用3〜10万円(業者に依頼した場合)アカウント構築・キーワード設計・広告文作成・コンバージョン設定
広告費(メディア費)月額5〜30万円Googleに支払うクリック課金の広告費。保険診療のクリック単価は100〜500円程度
(競合や立地等状況に大きく影響)
運用代行手数料広告費の15〜20%代理店に運用を委託する場合の手数料。最低運用費(月3〜5万円)を設定している業者も多い
自院運用の場合上記広告費のみ代行手数料は不要だが、管理画面の操作と効果測定の知識が必要

保険診療のクリニックのリスティング広告は、自費・美容系と比較してクリック単価が低いのが構造的な強みです。
自費系の「二重整形」「ヒアルロン酸」などのキーワードはクリック単価が1,000〜3,000円以上になることもありますが、保険診療の「◯◯駅 内科」「腹痛 病院 ◯◯市」は100〜500円程度で済むケースは多いです。(ただし、あくまで目安のため、競合や立地等状況に大きく影響します。)

リスティング広告の費用対効果と即効性

リスティング広告の最大の強みは即効性です。
出稿当日から検索結果の上部に表示されるため、特に開業直後やSEO効果が出るまでの期間に新患を確保する手段として有効です。

CPA(新患獲得単価)の試算例:

月額広告費クリック単価月間クリック数CVR月間新患数CPA(1人の新患獲得にかかった費用)
5万円300円約167回8%約13人約3,800円
10万円300円約333回8%約27人約3,700円
20万円300円約667回8%約53人約3,800円

※CVR8%は一つの目安であり、LP(ランディングページ)の質やキーワードの選定により大きく変動します。

一方で、リスティング広告はSEOやMEOのように資産として残る形ではなく、出稿を止めると流入がゼロになる「フロー型」の施策です。
つまり、広告を出し続ける限りコストが発生し続けます。
そして、例えば、今は広告単価が低く新患を獲得できていたとしても、同じように広告を出してくる競合が増えてきた場合には、どんどん広告単価も上がり、新患獲得にかかる広告費も上がっていくことになります。
そのため、開業直後の即効策として有効ですが、中長期的にはSEO・MEOへ投資比率を移行していく設計がクリニックのWeb集患では重要となります。

SNS運用・ポータルサイトの費用相場

SNS運用の費用と保険診療クリニックでの位置づけ

運用形態費用の目安内容
自院で運用(内製)0円(+スタッフの人件費)Instagram・X等のアカウント開設・投稿は無料。撮影・デザイン等の実質コストは発生
SNS運用代行に外注月額10〜30万円程度(業務内容量等によります)投稿企画・デザイン制作・投稿代行・コメント対応・月次レポート
LINE公式アカウント無料プランあり(月200通まで無料)。有料プランは月額5,000〜15,000円程度既存患者との関係維持施策としてコスパが高いSNS

SNSも重要なWeb集患対策で積極的に行いたいものの、保険診療クリニックにおいては、SNSの位置付けは新患獲得の主力ツールではなく、あくまで補完的な施策です。
信頼構築・患者との関係維持・採用・緊急連絡が主な役割であり、新患獲得の主力となるHP・SEO・MEO・リスティング広告よりも投資の優先順位は低くなります。(かけられる費用に余裕がある場合は是非積極的に行なっていきたい施策になります)

もし費用をかけるなら、まずLINE公式アカウント(月額5,000〜15,000円程度)から始め、余力があればInstagramの運用を追加するのが合理的だと考えています。

ポータルサイト掲載の費用と効果

サイト名費用の目安特徴
病院なび無料掲載あり/有料プランあり検索エンジンからの流入が多い。掲載情報の充実度がアクセスに影響
EPARKクリニック一部無料/成果報酬型または月額型
※詳細は要見積もり
ネット予約機能と連動。予約導線が明確
ドクターズ・ファイル有料(取材+掲載費)
※詳細は要見積もり
院長インタビュー記事で差別化。コンテンツの質が高い

ポータルサイト経由の被リンク(外部サイトからのリンク)はSEO評価に好影響を与える副次効果もあるため、開業初期は無料枠を含めて主要サイトへの登録を検討しておいても良いかと思います。

6施策の費用横断比較と院長の予算配分の考え方

6施策の費用・効果・特性の横断比較表

ここまで解説してきた6施策を、同一フォーマットで横断比較します。
この表は、院長先生が「どの施策にどれだけの予算を配分すべきか」を判断するための基礎資料です。

施策初期費用月額費用年間トータルコスト(概算)効果発現時期持続性内製可否集患直結度
HP制作50〜200万円0.5〜3万円(保守)56〜236万円1〜3ヶ月◎(資産)△(外注推奨)◎(全施策の土台)
SEO対策0〜50万円10〜30万円120〜410万円3〜12ヶ月◎(資産型)△(コンテンツは一部内製可)◎
MEO対策0円0〜10万円0〜120万円1〜3ヶ月⚪︎◎(内製可能)◎
リスティング広告3〜10万円5〜30万円63〜370万円即日〜1週間×(停止で流入ゼロ)⚪︎(自院運用可能)◎
SNS運用0円0〜30万円0〜360万円3〜6ヶ月⚪︎⚪︎(内製可能だがかかる時間は大きい)△(補完的)
ポータルサイト0〜数万円0〜5万円0〜60万円掲載直後△◎(登録のみ)⚪︎

※費用はすべて目安であり、地域・競合状況・クリニックの規模・外注先により大きく変動します。

費用をかけずにできること・費用をかけるべきこと

「予算がないから何もできない」は、Web集患においては正確ではありません。費用0円で始められる施策も複数あります。

区分施策費用
費用0円でできる施策GBP(Googleビジネスプロフィール)の登録・基本情報の最適化・写真投稿0円(人件費は発生)
口コミへの返信0円(人件費は発生)
自院でのブログ記事更新(症状解説・健康情報)0円(人件費は発生)
SNSアカウントの開設・運用(Instagram・LINE等)0円(人件費は発生)
費用をかけるべき施策HP制作(全施策の土台であり省略不可)50〜200万円
SEOコンテンツ制作(中長期の資産型投資)月10〜30万円
リスティング広告(開業直後の即効策)月5〜30万円
費用対効果が出にくいもの
(読みにくいもの)
SNS広告(保険診療との相性が低い)—
過度なポータルサイト有料プラン(費用に見合う効果が出にくい場合がある)—

予算が限られている場合でも、GBP登録・口コミ返信といった0円施策から着手し、効果を実感しながら段階的に有料施策を追加していくアプローチは1つの方法です。
「予算がないから何もしない」が最大の機会損失であるという認識が、Web集患への第一歩となります。

Web集患の予算設計について相談したい方へ:
自院の状況に合ったWeb集患の予算配分についてのご相談を承っています。
現状分析から施策の優先順位づけまで、お気軽にお問い合わせください。
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業者選定・見積もり比較時の注意点

見積もりで見落としやすいポイントと確認すべき項目

Web施策の業者を選定する際、見積もり金額の表面だけを比較すると落とし穴にはまることがあります。施策別に見落としやすいポイントを整理します。

施策見積もりで最低限確認すべきポイント
HP制作保守費用・更新費用・サーバー費用が見積もりに含まれているか。
写真撮影は別途か。
ページ追加時の追加費用はいくらか。
サーバーとドメインの所有権はクリニック側にあるか。など
SEO対策成果報酬型の場合、「成果」の定義と測定方法が明確か。
使用する手法にGoogleのガイドラインに反する方法が含まれていないか。など
MEO対策成果報酬型の順位保証にがどのような定義となっているか。
GBPのアカウント管理権限がクリニック側にあるか。など
リスティング広告広告アカウントの所有権がクリニック側にあるか。
代行手数料は広告費の何%か。
最低運用費の設定はあるか。など
共通契約期間の縛りと解約条件。
契約終了後にデータ・アカウントは引き継げるか。など

医療広告ガイドラインに精通しているかのチェック

クリニック向けのWeb施策は、厚生労働省の医療広告ガイドラインへの準拠が前提条件です。
ガイドラインに関する知識が不十分な業者に依頼すると、違反コンテンツが制作されるリスクがあります。

ガイドライン違反のリスクはクリニック側が負う:
業者が制作したHP・広告文・SNS投稿がガイドラインに違反していた場合、行政指導や公表のリスクを負うのは業者ではなくクリニック側です。
「業者に任せたから知らなかった」は免責の理由になりません。
そのため、業者選定時に「クリニック向けの実績があるか」だけでなく、「保険診療クリニックの実績があるか」「ガイドラインのチェック体制があるか」を確認しておくことが、リスク回避の観点から非常に重要です。

よくある質問(FAQ)

Q1: クリニックのWeb集患にかかる費用の総額はいくらですか?

A: 開業直後のクリニックの場合、HP制作の初期費用50〜200万円に加え、月額でSEO(10〜30万円)+MEO(0〜10万円)+リスティング広告(5〜30万円)の合計で月10〜30万円程度が一つの目安です。すべてを同時に始める必要はなく、フェーズに応じて段階的に投資する方法が現実的です。

Q2: Web集患で最初にお金をかけるべき施策はどれですか?

A: 最初にホームページの制作・整備に投資するのが基本です。HPは全施策の受け皿であり、HPが未整備の状態で広告やSEOに投資しても効果は限定的です。HP整備と同時にGBPの登録・最適化(0円)を行い、開業直後はリスティング広告で即効的に新患を確保する方法が効率的です。

Q3: SEO対策の費用はクリニックの場合いくらが相場ですか?

A: クリニック向けのSEOコンサルティングは月額10〜30万円、記事作成は1記事3〜10万円程度が一般的な相場です。内部対策の一括費用は10〜50万円程度です。効果発現まで3〜6ヶ月かかるため、最低でも半年は継続する前提で予算を組むことが投資回収の観点から重要です。

Q4: 費用をかけずにできるWeb集患の施策はありますか?

A: GBPの登録・最適化は無料で、全施策の中でもコスパが高い施策です。口コミへの返信、自院でのブログ記事更新、SNSアカウントの運用も費用0円で始められます。予算が限られている場合は、まずこれらの0円施策から着手し、効果を見ながら段階的に有料施策を追加していくアプローチが有効です。

Q5: SEO・MEO・リスティング広告のうち、どれが最も費用対効果が高いですか?

A: 短期的にはリスティング広告が即効性で優れ、中長期的にはSEO・MEOが費用対効果で優れます。特にMEOはGBPの基本対策が0円で行えるため、コスパでは最も優秀です。一つの施策に絞るのではなく、フェーズに応じて組み合わせるのが効果的な予算配分です。

Q6: Web施策の業者はどのように選べばよいですか?

A: 最も重要な選定基準は医療広告ガイドラインに精通しているかどうかです。加えて、保険診療クリニック向けの実績があること、見積もりに含まれる項目が明確であること、広告アカウント等の所有権がクリニック側に確保されること、契約期間の縛りと解約条件が事前に明示されていることを確認する必要があります。

まとめ:まずは0円施策から始めて段階的に投資する

本記事では、クリニックのWeb集患にかかる費用をHP制作・SEO・MEO・リスティング広告・SNS・ポータルサイトの6施策で横断比較しました。

Web集患は、一度にすべてを完璧に整える必要はありません。
まずはできる範囲でGBP登録と口コミ返信から着手し、HP制作を済ませたらリスティング広告で新患を確保しながら中長期的にSEO対策を施していく段階的なアプローチが、限られた予算で大きく効果を出すための現実的な進め方と言えます。

Web集患全般のご相談について:
クリニックWeb総合研究所では、保険診療に特化した集患支援を行なっています。まずはお気軽にお問い合わせください。
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執筆者
濱谷 洸旭
クリニックWeb総合研究所代表/株式会社trendPlus CEO

2017年にWeb広告事業にて独立。金融Webメディアを立ち上げ、開設から半年で月間18万PV達成。その後、個人事業から上場プライム企業に至るまで数十社のWeb集客を支援。多くのビッグワードで上位を獲得。2019年に法人化し、株式会社trendPlusを設立。
自身が中小企業診断士の資格を保有しており、専門的なWeb集客の面と総合的な経営面でのサポートができることを強みに持ち、とにかく「結果(成果)」にこだわる支援を行うことを重視している。
2026年に自身のこれまでの知識・経験を活かし、保険診療のクリニック集患に特化した支援サービスである「クリニックWeb総合研究所」を立ち上げる。