MEOコラム

【徹底解説】保険診療のクリニックのMEO対策について分かりやすく解説

By 2026年6月13日No Comments

こんにちは、クリニックWeb総合研究所代表の濱谷です。
弊社では、保険診療を行うクリニック・診療所に特化したWeb集患支援を行っております。

今回は、その中でも特に「保険診療におけるMEO対策」をテーマに、これまでの知識・経験を踏まえて分かりやすく、そして徹底的に解説していきます。

ステップ0:MEOの仕組み(関連性・距離・知名度)と保険診療においてMEOが重要となる理由

結論から言うと、MEO対策とは「Googleマップにて見つけてもらい、来院を促すための施策」です。
保険診療は特に“今すぐ受診したい” ニーズが強く、検索→マップ→行動の導線が短いので、対策が成果に直結しやすくなります。

MEOとは?検索結果で起きていること(ローカルパックの基本)

インターネットでお店等を検索した際に、検索結果にお店の情報がGoogleマップにて表示されるのを一度は見たことがあるかと思います。
この、検索内容に対して、おすすめのお店や施設をGoogleマップ上で3店舗提示してくれており、この表示されている上位3店舗(施設)の枠のことをローカルパックと言います。

MEO対策においてはこのローカルパックに表示されることで、集客効果にも大きく影響します。

というのも、患者さんは「地域名×診療科(〇〇市×内科)」や「症状×地域名(腰痛×〇〇市)」等で検索し、候補をマップで比較してから、電話・経路・予約に進むケースが多いですが、保険診療の場合、自費診療や美容診療と比べて、金額負担の少なさや、クリニックごとの技術差や結果差の分かりづらさ等もあって、真剣に比較されにくく、検索結果に上位表示されているクリニック(ローカルパックに表示されているクリニック)の中からそのまま来院につながるケースも多いためです。

とは言っても、ローカルパックの表示=ゴールではないという点も押さえておく必要があります。
表示された後に「背中を押される」プロフィールになっていないと、機会損失が起きることもあります。だからこそ、MEO対策では「見せ方」と「導線設計」をセットで考えます。

順位が決まる3要素

ローカル検索で見られやすい要素は、一般に 関連性・距離・信頼度 の3つで整理すると理解しやすいです。
関連性は、患者が検索上で探している診療科やサービスと一致しているかどうか、
距離は患者が検索を行っている地点から施設までの距離、
信頼度は、クリニックの情報の正確さや提供されている情報の質、そして口コミによる評価等を指します。

ただし、この中で、距離についてはクリニック側ではコントロールしづらい前提があるので、関連性を最大化し、信頼度を積み上げる という戦い方が現実的です。

要素内容具体施策優先度
関連性探している診療と一致しているかカテゴリ/サービス(診療科目)/説明文/Q&A/投稿最優先
距離検索地点から近いか半径戦略(狙う範囲を決める)/分院の整理
信頼度信頼が積み上がっているか口コミ/写真/Web上の言及(サイテーション)/サイト整備

ステップ1:Googleビジネスプロフィール(GBP)の開設〜初期設定

保険診療のMEOは、派手なテクニックよりも 正確性 が勝敗を分けます。
診療時間や休診日の表示がズレると、患者さんの不満だけでなく院内オペにも影響します。まずはグーグルビジネスプロフィール(GBP)の土台を整え、電話・予約・ルート案内まで迷わせない状態を作りましょう。

※Googleビジネスプロフィール・・・Googleマップにて管理されている施設情報

①オーナー確認と重複・なりすましのチェック

最初にやるべきは、「プロフィールの所有権(オーナー権限)の確保」です。
既存プロフィールがあるのに気づかず新規作成すると、重複や誤情報の温床になります。実際に、院名を検索し、既存のプロフィールの有無を確認してから、オーナー権限を取得します。

  • 既存プロフィールがある→オーナー権限取得
  • 重複がある→統合・閉業申請など、方針を決めて整理

・既存プロフィールがある場合

院名で検索した際に既に自院のGoogleビジネスプロフィールが出てくるものの、プロフィールに対してのオーナー権限が取得されていない場合は以下のように、「このビジネスのオーナーですか?」と表示がされますので、こちらをクリックして、画面の指示に従いながらオーナー権限の取得に進みます。

グーグルビジネスプロフィール(GBP)の登録方法についてはこちらでより詳細に記載しています。

【わかりやすく解説!】クリニックのGoogleビジネスプロフィール登録ガイド

②NAP・診療時間・休診日の設定

Googleビジネスプロフィール(GBP)のオーナー権限を確保したら実際にログインして設定していきます。
まず行うのがNAP・診療時間・休診日の設定です。

NAPとはName(院名)・Address(住所)・Phone(電話番号)の頭文字を取った用語で、これら3つの情報をGBP・公式HP・ポータルサイト・院内掲示物など、すべての媒体で完全に一致させるルールのことです。

NAP情報にズレがあると、検索エンジン側が「同じクリニックなのか別の施設なのか」を正しく判断できない可能性もありますので、できる限り統一しておくことが堅実です。

特に住所は表記揺れが起きやすい項目です。以下のような違いが頻繁に見られます。

  • 「1丁目2番3号」と「1-2-3」の混在
  • ビル名の有無(「○○ビル3F」を省略しているサイトがある)
  • 「〇〇市〇〇町」と「〇〇市 〇〇町」(スペースの有無)

院内で「正式な表記」を1つ決め、GBP・公式HP・病院なび・EPARK等のすべてのポータルサイトを同じ表記に統一することがポイントです。

診療時間と休診日の設定

GBPの診療時間は、曜日ごとに開始時間と終了時間を設定できます。クリニックの診療において注意すべきポイントは以下のとおりです。

  • 午前と午後で診療時間が分かれる場合:午前の診療終了時間と午後の診療開始時間をそれぞれ設定することで、「12:00〜15:00は休診」のような中休みの情報も正しく表示されます。
  • 曜日によって診療時間が異なる場合:曜日ごとに個別設定が可能。「水曜は午前のみ」「土曜は13:00まで」等を正確に反映することができます。
  • 休診日:定休の曜日は「休業」として設定。祝日や年末年始等の臨時休診は「特別営業時間」機能で個別に設定できます。
  • リハビリや検査の受付時間が診察時間と異なる場合:GBPの「説明」欄に「リハビリの受付は○時まで」等を補足記載しておくと、患者さんの混乱を防げることができます。

診療時間の情報がGBPと実態で異なると、「営業中と表示されていたので行ったら閉まっていた」という患者さんの不満が低評価の口コミに直結します。変更があった際はGBPへの反映を速やかに行うことが重要です。

③カテゴリの設計

GBPの「カテゴリ」は、クリニックがどのような診療科・サービスを提供しているかをGoogleに伝えるための設定項目となります。
カテゴリ設計はMEOの「関連性」評価に直結するため、適切な設定が検索表示に影響します。

メインカテゴリと追加カテゴリ

GBPのカテゴリには「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ」の2種類があります。

  • メインカテゴリ:クリニック全体を代表する1つのカテゴリ。「内科医」「皮膚科医」「整形外科医」等、自院の主たる診療科を設定する
  • 追加カテゴリ:メインカテゴリ以外に提供している診療内容を補足するカテゴリ。最大9つまで設定可能。たとえば内科クリニックが消化器内科やアレルギー科も標榜している場合は、追加カテゴリに設定する

メインカテゴリは「○○市 内科」「○○区 整形外科」等の検索で表示されるかどうかに特に大きく影響するため、自院の中心となる診療科を設定することが重要です。

追加カテゴリは「実際に提供している診療内容だけ」を登録する形が原則です。
実態のないカテゴリを追加すると、患者さんの期待と実態がズレてトラブルになるだけでなく、Googleガイドライン違反としてプロフィールの掲載停止対象になるリスクもあります。

※追加カテゴリはGoogleが用意しているリストの中から選ぶ方式となっています。自由入力はできないため、自院の診療内容に合致するカテゴリがリストにあるかを確認した上で設定する形になります。

④サービス(対応する検査・治療)の登録

GBPの「サービス」欄は、カテゴリとは別の設定項目で、クリニックが提供する具体的な検査・治療の内容を登録できます。
サービスを具体的に登録しておくと、「○○市 舌下免疫療法」「○○区 骨密度検査」のような個別の検索にもGBPが表示されやすくなるため、登録漏れは集患機会の損失に繋がります。

「自院で対応している検査・治療はすべて登録する」を基本方針にするのが効果的です。
たとえば内科であれば、特定健診、インフルエンザ検査、各種血液検査、アレルギー検査、予防接種、生活習慣病管理等。
整形外科であれば、リハビリテーション、MRI検査、骨密度検査、ブロック注射、ヒアルロン酸注射、スポーツ整形、労災対応、交通事故対応等が候補になります。

⑤予約リンク・電話番号・WebサイトURLの設定

最後に、患者さんの来院行動に直結する「予約リンク」「電話番号」「WebサイトURL」を設定します。これらの項目は検索順位そのものよりも、「GBPを見た患者さんが実際に来院アクションを起こすかどうか」に直結するため、抜け漏れなく設定しておくことが重要です。

  • 予約リンク:Web予約システムのURLを設定する。予約リンクが設定されていると、GBP上に「予約」ボタンが表示され、患者さんが検索結果から直接予約ページに遷移できる
  • 電話番号:代表電話番号を設定する。スマートフォンからタップで発信できるため、急性症状の患者さんの即時問い合わせに直結する
  • WebサイトURL:クリニック公式HPのURLを設定する。HPへの導線が確保され、詳しい情報を確認した上での来院判断を促せる

これらの設定はGBPの管理画面→「プロフィールを編集」→「連絡先情報」から行えます。

⑥属性・ソーシャルプロフィール・ビジネスの説明|埋められる項目はすべて埋める

GBPには①〜⑤で解説した基本設定以外にも、「属性」「ソーシャルプロフィール」「ビジネスの説明」等、設定可能な項目が多数あります。

基本方針は「埋められる項目はすべて埋める」です。

GBPの情報が充実しているほど、Googleはそのプロフィールを「信頼できる情報源」として評価しやすくなり、患者さんにとっても来院前の判断材料が増えます。

設定できる属性項目はカテゴリ(診療科)によって異なり、また定期的に新しい項目が追加されることもあるため、半年に1回程度は管理画面を確認し、未設定の項目がないか見直す運用が効果的です。

クリニックのGBPで設定できる主な項目を整理します。

属性(バリアフリー)

整形外科やリハビリ対応のクリニックでは特に重要な項目です。
高齢者・車椅子・松葉杖を使用する患者さんが多い整形外科では、バリアフリー情報が来院判断の材料になります。

  • 車椅子対応の入り口:入口の幅が約1メートル以上あり、階段がない(またはスロープがある)場合に設定可能
  • 車椅子対応のトイレ:トイレの入り口の幅が1メートル以上で、車椅子利用者専用の個室がある場合に設定可能
  • 車椅子対応の駐車場:車椅子マークの駐車スペースがある場合に設定可能
  • 車椅子対応のエレベーター:車椅子が入る大きさのエレベーターがある場合に設定可能

バリアフリー属性はGoogleが定めた基準(入口やトイレの幅等)を満たしている場合にのみ設定する形になります。
基準を満たさない状態で設定すると、Googleによって修正される可能性があるため、実際の施設状況を確認した上で正確に設定することがポイントです。

属性(駐車場)

クリニックの駐車場情報は、車で来院する患者さん(特に地方のクリニック)にとって来院の判断材料のひとつです。

  • 無料駐車場 / 有料駐車場
  • 無料の路上駐車場 / 有料の路上駐車場
  • 無料の屋内駐車場 / 有料の屋内駐車場

駐車場の属性はカテゴリによっては管理画面に表示されない場合もありますが、表示されている場合は設定しておく形が望ましいです。GBP上に駐車場情報がないと、患者さんが「駐車場があるか分からないからやめておこう」と来院を見送る原因になり得ます。台数や場所の詳細を補足したい場合は「ビジネスの説明」欄に記載する方法もあります。

属性(お支払い・決済方法)

対応している決済方法を登録する項目です。自分に合った決済手段があるかどうかが来院の判断材料になる患者さんも一定数います。

  • 現金
  • クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、American Express等、対応ブランドごとに個別設定可能)
  • デビットカード
  • NFCモバイル決済(PayPay、楽天Pay、Apple Pay、Google Pay等)

キャッシュレス決済に対応しているクリニックは、その情報を登録しておくと、対応していることが検索画面上に表示されるため差別化要素になります。

ソーシャルプロフィール

クリニックのSNSアカウント(Instagram、X(旧Twitter)、YouTube、Facebook等)のURLを登録できる項目です。
ソーシャルプロフィールを設定すると、GBP上にSNSへのリンクが表示され、患者さんがクリニックの雰囲気をSNSで確認しやすくなります。

保険診療クリニックにとってのSNS(特にInstagram)は「検索で見つけた患者さんの背中を押す信頼構築装置」としての役割であるため、GBP→SNSへの導線が確保されていることは、来院率の向上に間接的に寄与します。
SNSアカウントを運用している場合は設定しておくことが望ましいです。

ビジネスの説明

クリニックの紹介文を750文字以内で入力できる項目です。
Google検索やGoogleマップでクリニック名を検索した際に表示されるため、第一印象に影響する重要な設定です。

記載のポイントは以下のとおりです。

  • 診療科目と対応疾患の概要を簡潔に記載する(「内科・消化器内科。生活習慣病、インフルエンザ、健康診断に対応」等)
  • クリニックの特徴(リハビリの体制、検査設備、土曜診療の有無等)を盛り込む
  • 地域名を自然に含める(「○○市○○駅から徒歩3分」等)
  • URLやキャンペーン情報、過度な宣伝表現はGoogleガイドラインで禁止されているため記載しない

その他、設定可能な属性の例

  • Wi-Fiの有無:待合室でWi-Fiを提供している場合
  • 要予約:完全予約制の場合に設定
  • LGBTQ+フレンドリー:対応している場合

繰り返しになりますが、基本方針は「管理画面に表示されている項目で、自院に当てはまるものはすべて設定する」です。

1つ1つの項目がMEO順位に劇的な影響を与えるわけではありませんが、情報の充実度がプロフィール全体の信頼性評価に寄与し、患者さんにとっては「ここまで情報が揃っているクリニックなら信頼できるかも」という来院前の判断材料になります。

設定漏れが多いクリニックが大半であるため、すべての項目を埋めるだけでも競合との差別化に繋がります。


ステップ2:プロフィール最適化(写真・投稿・Q&A)で“選ばれる理由”を作る

GBPは、単なる店舗情報ではなく「来院前の不安を減らす説明書」の役割を持ちます。
クリニック選びにおいては初診の心理的ハードルが高く、院内の雰囲気や受診ルールが見えないだけで離脱が起きます。
写真・投稿・Q&Aを整えることで、比較段階の患者さんに“安心材料”を提供できます。

①写真運用:来院不安を減らす“安心材料”の揃え方

写真は「映える」よりも「迷わせない」という点を外さないことがポイントです。
外観(入口が分かる)、駐輪/駐車、受付、待合、診察室といった導線写真があるだけで、来院のイメージが湧きやすく、安心感につながり、来院率が上がりやすくなります。バリアフリーやベビーカー対応なども、該当する方の安心感に直結します。

優先度写真カテゴリ撮るポイント
外観・入口どこから入るか一目で分かる
駐輪/駐車位置・台数・注意点を簡潔に
受付・待合清潔感が伝わる構図
診察室・設備過度な演出は避け、自然体で
できれば院長・スタッフ人柄や雰囲気が伝わる程度に明るい写真を選ぶ

②投稿機能を活用し、“患者の意思決定”に直結させる

GBPの投稿機能は、クリニックからの情報発信手段として活用できます。
投稿には「最新情報」「特典」「イベント」の3種類があり、保険診療クリニックでは「最新情報」を中心に活用する形が一般的です。

保険診療クリニックの投稿で価値が高い情報:

投稿のコンテンツとしては、「患者さんの受診判断に役立つ情報」を優先する形が効果的です。

  • 休診・代診の案内:臨時休診、GW・年末年始の診療スケジュール、代診医の案内
  • 混雑状況の案内:「今週は○曜日の午前が比較的空いています」等、来院タイミングの判断材料
  • 季節の疾患情報:インフルエンザの流行状況、花粉シーズンの受診案内、熱中症予防、ワクチン接種開始案内
  • 受診の際の注意事項:「発熱のある方は事前にお電話ください」等、来院前に知っておくべき情報
  • 健診・検査の案内:特定健診の受付開始、骨密度検査の案内等

投稿を書く際のポイント:

患者さんが投稿を読んで「自分がどう行動すればいいか」がすぐに分かる構成にすることがポイントです。以下の4要素を短く明確にまとめると、読み手の迷いが減ります。

  1. 結論(何が伝えたいか):「インフルエンザワクチンの接種を開始しました」「発熱症状のある方は事前にお電話ください」等
  2. 対象・条件:「○歳以上の方」「○○市の特定健診対象の方」等、誰に向けた情報かを明示
  3. 具体的な行動指示:必要な持ち物、受付方法(電話かWeb予約か)、受付時間
  4. 連絡先・予約方法:「詳しくはお電話ください」「Web予約はこちらから」等の行動導線

投稿の記載例(インフルエンザワクチンの案内):

【インフルエンザワクチン接種のご案内】

今シーズンのインフルエンザワクチン接種を開始しました。

■ 対象:中学生以上の方(12歳以下のお子さまは小児科での接種を推奨します)

■ 費用:○,○○○円(税込)※○○市の助成対象の方は○,○○○円

■ 予約:Web予約またはお電話(TEL: 0XX-XXXX-XXXX)にて受付中

■ 持ち物:保険証、○○市の助成対象の方は助成券

在庫がなくなり次第終了となります。接種をご検討の方はお早めにご予約ください。

投稿頻度の目安:

可能であれば週1回以上の投稿が望ましいです。
投稿がない期間が長く続くと「このクリニックはまだ営業しているのか」という印象を与えかねません。
季節の変わり目(インフルエンザ流行期、花粉シーズン、ワクチン接種開始時期等)には投稿頻度を週2〜3回に上げると、タイムリーな情報発信ができます。

投稿文にはクリニックの診療科名や症状キーワード(「花粉症」「インフルエンザ」等)を自然に含める形が効果的です。
投稿内容に含まれるキーワードがGBPの検索関連性に影響するとされています。ただし不自然なキーワードの詰め込みは逆効果です。


ステップ3:口コミ運用(集め方・返信・リスク対応)を仕組み化する

特に保険診療のMEO対策においては口コミが非常に重要な決定要因になります。

なぜなら、保険診療は自由診療と違って、クリニック間で金額や技術といった要素の差が見えにくいためです。
例えば矯正歯科を例に取ると、金額的な差はもちろん、ビフォーアフター(実績)、専門医や認定医として認められているか、どういった方法(ワイヤー、マウスピースなど)による矯正治療を行っているか、といったように様々な要素でクリニック間での差が見えやすい状態となっています。
そのため、仮に口コミがイマイチであったとしても金額的なメリットが大きい場合はそちらを選ぶといったことも自由診療では比較的起きやすい性質があります。

一方で、保険診療の場合は、そういったクリニック間の差が見えづらいため、口コミの評価が数少ない差別化要素としてダイレクトに集患に影響してきやすい性質を持っています。

口コミは“知名度”を積み上げる強い材料ですが、医療ではリスク管理が最優先です。
特典を付けた依頼や、良い人だけに頼むやり方は避け、来院者へ公平に案内する形にしましょう。
また、返信は個別の診療内容に踏み込まず、個人情報が推測されない文面に整えるのが安全です。

安全ライン(まず守ること)
対価(割引/特典)と引き換えの口コミ依頼はしない
良い評価が付きそうな人だけに依頼しない(選別しない)
・返信で来院の有無や症状が推測される表現を避ける(個人情報配慮)

口コミ依頼の基本:Google規約と医療広告の“安全ライン”

口コミを増やすより先に、院内で「どう案内するか」を決めておくと運用が安定します。
おすすめは、会計付近や受付で “ご意見として” 公平に案内するやり方です。
良い点も改善点も歓迎である旨の内容を伝えておけば、不自然な印象も避けやすくなります。

返信内容で他院と差をつける

口コミへの返信は、効率的な運用のために評価別にテンプレートを用意しているクリニックが多いのが実情です。

しかし、どの口コミにも同じ文面で返信していると、それを読んだ患者さんは「定型文を貼っているだけだな」と見抜きます。
Googleマップの口コミ欄は「今から受診するクリニックを比較検討している患者さん」が見る場所です。
テンプレート感のある返信が並んでいるクリニックと、1件1件の内容に丁寧に向き合った返信をしているクリニックでは、読んだ方の印象が大きく変わります。

可能な範囲で口コミ1つ1つの内容に則した返信を行うことが、他院との差別化につながる重要なポイントです。

以下に、良い口コミ・悪い口コミそれぞれについて「テンプレ型の返信」と「個別対応した返信」の2パターンを比較してみます。

【例1】良い口コミへの返信

患者さんの口コミ(★5):

「初めて受診しましたが、受付の方がとても親切で安心しました。先生の説明も分かりやすく、検査結果を画面で見せながら丁寧に教えてくださいました。待ち時間も短く、今後もこちらにお世話になりたいと思います。」

テンプレ型の返信:

「この度はご来院いただきありがとうございます。嬉しいお言葉をいただき、スタッフ一同大変励みになります。今後もより良い医療を提供できるよう努めてまいります。またのご来院をお待ちしております。」

→ 悪い返信ではないものの、口コミの内容(受付の対応・検査結果の説明・待ち時間)のどれにも触れていません。どの口コミにもコピー&ペーストできる文面になっており、「読んでくれたのだろうか」という印象を与えてしまいます。

個別対応した返信:

「ご来院いただきありがとうございます。受付スタッフの対応について温かいお言葉をいただき、本人にも共有いたしました。大変喜んでおります。検査結果のご説明についても「分かりやすかった」とのこと、嬉しく拝読しました。当院では検査結果を画面でお見せしながらご説明する形を大切にしておりますので、そのようにお感じいただけて何よりです。待ち時間についても、予約制の運用が奏功しているようで安心しました。今後ともお体のことで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。」

→ 口コミの中で触れられている3つのポイント(受付の対応・検査結果の説明方法・待ち時間)すべてに具体的に応えています。「本人にも共有しました」の一言がスタッフのモチベーション向上にも繋がり、「検査結果を画面でお見せしながら」の記述は、これからの患者さんに対しても「丁寧な説明をしてくれるクリニックなんだ」という安心材料を提供しています。

【例2】悪い口コミへの返信

患者さんの口コミ(★2):

「予約して行ったのに40分以上待たされました。ようやく診察に入っても3分程度で終わり、薬を出されて終了。何の病気なのか、なぜこの薬なのか、説明が一切ありませんでした。忙しいのは分かりますが、もう少し患者の話を聞いてほしかったです。」

テンプレ型の返信:

「この度はご不快な思いをおかけし申し訳ございませんでした。いただいたご意見を真摯に受け止め、今後のサービス向上に努めてまいります。貴重なご意見をありがとうございました。」

→ 謝罪と改善姿勢を示してはいるものの、口コミの内容(待ち時間・説明不足)に一切触れていません。「サービス向上に努めます」は便利なフレーズですが、何をどう改善するのかが見えないため、これを読んだ他の患者さんも「本当に改善するのだろうか」と感じてしまいます。

個別対応した返信:

「ご来院いただいたにもかかわらず、長い待ち時間とご説明の不足により不快な思いをおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。ご指摘いただいた待ち時間につきましては、予約枠の運用を院内で見直し、お待たせする時間の短縮に取り組んでおります。また、診察時のご説明につきましても、ご来院の目的やお悩みにしっかり向き合い、症状の原因や処方の意図を丁寧にお伝えすることが当院の診療において大切なことだと考えております。いただいたお声を院内全体で共有し、改善に努めてまいります。もし今後お気づきの点がございましたら、受付までお気軽にお声がけいただけますと幸いです。」

→ 口コミの不満ポイント(待ち時間・説明不足)のそれぞれに対して、何をどう改善するのかを具体的に述べています。「予約枠の運用を見直し」「症状の原因や処方の意図を丁寧にお伝えすることが大切」のように、改善の方向性が見える返信になっています。さらに「受付までお声がけいただけますと幸いです」で、次回以降の不満を直接伝えるルートを提示しており、「声を受け止めるつもりがある」という姿勢が伝わります。

なお、返信の中で具体的な疾患名・薬剤名・治療内容には一切触れていない点もポイントです。口コミ返信で診療内容に言及すると、守秘義務や医療広告ガイドラインの観点で問題になる可能性があるため、あくまで「対応の姿勢」に焦点を当てた返信にすることが重要です。

2つの例に共通しているのは、「口コミの中で患者さんが触れている具体的なポイントに1つ1つ応えること」です。

テンプレ返信はどのクリニックでも行っていますが、口コミの内容を丁寧に読み、それに対して具体的に返信しているクリニックは多くありません。この手間こそが、Googleマップ上で他院と差がつくポイントです。

なお、返信の際に守るべきルールを改めて整理します。

  • 個人情報や診療内容には一切触れない:「○○の治療でいらした際に」「○○のお薬について」のような記述は、守秘義務および医療広告ガイドラインの観点から問題になる可能性がある
  • できるだけ早く(可能であれば48時間以内)に返信する:迅速な返信が「患者さんの声に向き合うクリニック」の印象を作る
  • 感情的にならない:低評価口コミに対して反論や言い訳をすると、それを読んだ他の患者さんの印象が悪化する。改善姿勢を示す返信のほうが、結果的にクリニックの信頼感を高める
  • 効果を断定しない:「当院の治療なら改善します」等の表現は使用しない

低評価が来たときの院内対応

口コミへの返信は高評価、低評価に限らず必須ですが、特に低評価に対しては、できるだけ早急に、そしてできるだけテンプレートでなく、前項にも述べたようなしっかりと内容を汲み取った丁寧な返信対応が重要です。
返信が遅れると「放置している印象」になりやすく、次の口コミにも影響しがちです。
返信は丁寧に、いただいた口コミは院内会議で共有し具体的な改善策に落とす、この分業がうまくいくと、口コミ対応が“信頼感を生む仕事”になります。

また、低評価そのものは削除できないケースが多い一方で、なりすましや関係ない投稿など、一定の条件ではGoogle公式への報告対象になり得ます。
まずは証拠(スクショ、日時、状況)を残し、公式の手続きに沿って淡々と対応しましょう。

ステップ4:効果測定と改善サイクルの回し方

MEO対策を始めたら、その効果を数値で確認し、改善に繋げるサイクルを回していく段階に入ります。

「順位が何位か」だけに注目しがちですが、クリニックのMEO対策で見るべきは「患者さんが実際に行動したか」です。表示回数が増えても、電話や予約に繋がっていなければ集患効果があったとは言えません。

ここでは、GBPのパフォーマンス機能で確認できる指標の読み方と、改善サイクルの回し方を解説します。

GBP「パフォーマンス」で確認できる3つの指標群

GBPの管理画面にある「パフォーマンス」(旧称:インサイト)では、大きく3つのカテゴリの指標を確認できます。
1〜6ヶ月の期間を指定して推移を追えるため、月次で定点観測する運用が効果的です。

①閲覧数(どれだけの人がプロフィールを見たか)

Google検索やGoogleマップ上で、クリニックのGBPプロフィールを閲覧したユーザー数です。
デバイス別(パソコン・モバイル)の内訳も確認できます。

閲覧数は「そもそも自院のプロフィールが患者さんの目に入っているか」を示す指標です。
閲覧数が少ない場合は、GBPの情報(カテゴリ・サービス・投稿等)が不十分で検索に引っかかっていない可能性があるため、ステップ1〜2で解説した初期設定やプロフィール最適化の見直しが必要です。

②検索語句(どんなキーワードで見つけられているか)

患者さんがどのような検索語句を使ってクリニックのGBPにたどり着いたかを確認できます。
この項目は毎月月初に更新されます。

検索語句を確認する際のポイントは、「院名での検索」「院名以外の検索」の割合です。

  • 院名での検索(例:「○○クリニック」):すでにクリニックの名前を知っている患者さんからのアクセス。HPや口コミ、紹介等で認知された結果
  • 院名以外の検索(例:「○○市 内科」「腰痛 ○○区」):クリニック名を知らない新規の患者さんからのアクセス。MEO対策の効果が表れている指標

MEO対策の目的は「まだ自院を知らない患者さんに見つけてもらう」ことにあるため、院名以外の検索語句(地域名+診療科、症状名+地域名等)からの流入がどれだけあるかが効果測定の重要な視点です。
「○○市 内科」「腰痛 ○○区 整形外科」のようなキーワードで自院が表示されているかを確認し、表示されていないキーワードがあればGBPのサービス登録や投稿で関連性を高める施策を打てます。

③インタラクション(プロフィールを見た人が実際にどう行動したか)

インタラクションとは、GBPを見た患者さんが実際に起こしたアクションの数です。クリニックのMEOで特に注目すべきインタラクション指標は以下の4つです。

インタラクション指標何を示すかクリニックでの読み方
通話GBP上の電話ボタンがタップされた回数急性症状(発熱・ぎっくり腰等)の患者は電話での問い合わせが多い。通話数は即受診ニーズの指標
ルートクリニックへの経路検索がリクエストされた回数「来院を決めた」段階の患者の行動。ルートリクエスト数は「来院意思の強さ」を示す指標として信頼度が高い
ウェブサイトのクリックGBPからクリニックのHPに遷移した回数「もう少し詳しく調べたい」段階の患者の行動。
HPの情報量が来院判断を左右する
予約GBPの予約リンクから予約された回数(予約リンク設定時のみ表示)GBP経由での直接的な来院アクション。この数字が増えていれば、GBPが集患に直結している証拠

MEO対策の成果を判断するうえで見るべきは、閲覧数(①)よりもインタラクション(③)です。

閲覧数が増えていてもインタラクションが増えていなければ、「見られているが行動に繋がっていない」状態であり、プロフィールの情報や写真に改善の余地がある可能性があります。
逆に閲覧数が横ばいでもインタラクションが増えている場合は、プロフィールの質が向上して「見た人が行動する割合」が上がっていることを意味します。

月次の効果測定と改善サイクルの実務

GBPパフォーマンスのデータは月1回、定点観測として確認する運用が効果的です。
以下の手順で確認と改善を回していく形がオススメです。

月次確認の手順:

  1. 閲覧数の推移を確認:前月と比較して増減はあるか。減少傾向が続いている場合は、投稿頻度の低下や口コミ評価の変動が影響している可能性がある
  2. 検索語句を確認:院名以外のキーワード(「○○市 内科」等)からの流入がどれだけあるか。狙っているキーワードで表示されているか。新しく表示され始めたキーワードがあれば、それに対応するコンテンツ(投稿やサービス登録)を強化するチャンスと捉える
  3. インタラクション数の推移を確認:通話・ルート・ウェブサイトクリック・予約の各指標が前月と比べてどう変化したか
  4. 変動の要因を運用ログと照合:インタラクションが伸びた週・落ちた週がある場合、その時期に行った施策(投稿の内容、口コミへの返信、写真の追加、臨時休診の有無等)と照合して「何が効いたか」「何が影響したか」の仮説を立てる
  5. 翌月の改善アクションを決定:仮説に基づいて「次の1ヶ月で何をするか」を1〜2つに絞って実行する

改善アクションの例:

確認結果考えられる原因例改善アクション
閲覧数が伸びない投稿頻度が低い、サービス登録が不十分、口コミ数が少ない投稿を週1回以上に増やす。未登録のサービスがないか確認し追加する。口コミ依頼の院内施策を強化する
閲覧数は増えたが通話・ルートが増えないプロフィールの情報や写真が不十分で「ここに行こう」の判断材料が足りない写真を追加する(特に院内・リハビリ室・設備)。ビジネスの説明文を見直す。予約リンクが正しく設定されているか確認する
「○○市 内科」で表示されていないカテゴリ設定やサービス登録に不足がある。投稿にそのキーワードが含まれていない追加カテゴリの見直し。サービス欄に対応する検査・治療を追加。投稿で該当キーワードを含む情報を発信する
特定の週にインタラクションが急増した口コミが複数投稿された、季節の投稿がヒットした等「何が効いたか」を記録し、同様の施策を翌月も継続する
低評価口コミの投稿後にインタラクションが減少した口コミを見た患者さんが来院を見送っている可能性口コミへの丁寧な返信で改善姿勢を示す。口コミの原因となった課題(待ち時間等)の院内改善に取り組む

GBPパフォーマンス以外の測定手段

GBPパフォーマンスで分かるのは「GBP上での行動」までです。「GBPを見た患者さんが実際に来院したか」を把握するには、追加の仕組みが必要になります。
大掛かりなシステムは不要で、以下のような方法で十分に実用的なデータが得られます。

受付での来院経路の確認

シンプルかつ効果的な方法は、受付で「どこで当院を知りましたか?」と確認する仕組みです。
初診の問診票に以下のような選択肢を設けるか、受付スタッフが口頭で確認します。

  • Google検索(ホームページを見て)
  • Googleマップ(口コミや地図を見て)
  • 知人・家族の紹介
  • 通りがかり
  • その他(    )

「Googleマップ」を選んだ患者さんの人数を月次で集計するだけで、MEO対策の実質的な効果が見えます。この数字は、GBPパフォーマンス上のインタラクション数よりも「来院に繋がったかどうか」を直接的に示す指標です。

【応用】GBPのWebサイト・予約リンクにUTMパラメータを付与する方法

専門的で応用の話になるので聞き流してもらっても良いですが、もう一歩踏み込んだ測定として、GBPに登録しているWebサイトURLや予約リンクに「UTMパラメータ」と呼ばれる計測用の文字列を付与する方法があります。
これにより、Google アナリティクス(GA4)側で「GBP経由のアクセスがどれだけあり、その中で何人が予約ページまで到達したか」を区別して確認できるようになります。

UTMパラメータとは、URLの末尾に追加する計測用の情報です。たとえばGBPに登録するWebサイトURLを以下のように設定します。

通常のURL:

https://www.example-clinic.jp/

UTMパラメータ付きURL:

https://www.example-clinic.jp/?utm_source=gbp&utm_medium=organic&utm_campaign=meo

このURLをGBPの「ウェブサイト」欄に登録しておくと、GA4の「参照元/メディア」レポートで「gbp / organic」として集計され、GBP経由のアクセス数を他の流入経路と区別して把握できます。

UTMパラメータの設定はGoogleが提供する無料ツール「Campaign URL Builder」で作成できます。HP制作会社やSEO対策会社に依頼している場合は、設定を依頼するのも一つの方法です。

ただし、UTM・GA4の導入は専門的な知識を必要とする場合があるため、まずは前述の「受付での来院経路確認」から始め、必要に応じてステップアップする形が現実的です。

電話問い合わせの簡易記録

専用の通話計測ツールを導入しなくても、受付スタッフが電話問い合わせの「時間帯」と「内容(初診予約・再診予約・問い合わせ内容等)」を簡単に記録するだけでも、改善のヒントが得られます。たとえば「月曜の午前に初診予約の電話が多い」「インフルエンザの投稿を出した翌日に予防接種の問い合わせが増えた」等のパターンが見えれば、投稿のタイミングや診療体制の調整に活用できます。

改善サイクルの考え方:「小さく試して、効いたことを続ける」

クリニックのMEO改善サイクルは、一度に多くの施策を変えるのではなく「1ヶ月に1〜2つの改善を試し、効果があったものを続ける」の繰り返しが効果的です。

たとえば1ヶ月目は「投稿頻度を週1回→週2回に増やす」を試し、翌月のインタラクションの変化を確認する。
効果があれば継続し、2ヶ月目は「写真を10枚追加する」を試す。このように1つずつ変数を加えていくと、「何が効いたか」が分かりやすくなります。

一度に写真追加・投稿増加・口コミ施策・カテゴリ変更をすべて行うと、インタラクションが変化しても「どの施策が効いたのか」が判別できなくなります。
地道ですが、1つずつ試して効果を確認する方法がクリニックの規模感に合った現実的な改善サイクルです。

ステップ5:内製と外注の判断(院長が失敗しない依頼の仕方)

結論として、MEOは “一度整えて終わり” ではありません。
だからこそ、週1時間でも継続運用の時間が取れるかが分岐点になります。内製でも外注でも、成果指標は順位ではなく「電話・ルート・予約」 に固定すると、判断がブレません。

内製が向くクリニック/外注が向くクリニック

  • 内製が向く:週1〜2時間の運用が確保でき、写真や告知が院内で回る
  • 外注が向く:多拠点、競合過多、口コミ対応の負荷が高い、属人化している
  • 共通:院長はKPIと更新ルールだけ握る(現場はチェックリストで回す)

外注先のチェックポイント(医療特有のリスクを避ける)

医療は、文面ひとつで炎上リスクが上がります。外注するなら、医療広告や個人情報に配慮した監修体制があるか、順位だけのレポートになっていないか、過度なキーワード盛りを提案しないかを必ず確認しましょう。

比較内製外注
工数週1時間〜(院内で回す)院内確認は必要だが実作業は減る
費用中〜高(範囲で変動)
スピード院内の判断が速いと強い経験値で初期整備が速いことが多い
品質管理属人化しやすい体制が良ければ安定、悪いと危険
リスク更新漏れが起きやすい医療特有の配慮不足だと炎上リスク

外注先に聞く10の質問(テンプレ)

  1. 医療広告・個人情報に配慮した監修体制はありますか?
  2. 口コミ返信のルール(断定しない/個別に踏み込まない)はありますか?
  3. レポートは順位ではなく「電話・ルート・予約」を中心に出ますか?
  4. NAP統一と媒体棚卸しを実施しますか?
  5. 休診・臨時対応の更新フローまで提案できますか?
  6. 競合スパムを発見した際の対応方針はありますか?
  7. 投稿の企画は“受診判断”を優先していますか?
  8. 写真撮影の指示書やチェックリストはありますか?
  9. アカウント権限は貴院側に残しますか?
  10. 30日での初期整備ロードマップは提示できますか?

よくある質問(FAQ)

Q1:保険診療クリニックでもMEO対策は本当に効果がありますか?

A:効果が出やすいケースは多いです。保険診療は「近く・今すぐ・診療中」で探される比率が高く、マップで見つかった後の行動(電話・ルート・予約)がそのまま来院につながりやすいからです。まずは順位よりも、行動KPIが増えているかを見て判断しましょう。

Q2:口コミはお願いしてもいい?やってはいけない頼み方は?

A:お願い自体は可能ですが、特典と引き換え、良い人だけに依頼、特定内容の強要は避けましょう。院内掲示などで公平に案内し、返信では個人情報が推測される表現を避けると安全です。

Q3:悪い口コミが付いたら削除できますか?

A:原則は削除できないことが多いです。ただし、なりすましや関係のない投稿などは報告対象になり得ます。まずは冷静に返信し、必要に応じて証拠を残して手続きを検討してください。

Q4:順位が上がらない原因は何が多いですか?

A:多いのは、カテゴリの不一致、診療時間・休診の更新漏れ、写真不足、サービス未整備、NAP不一致、口コミ放置、予約導線の弱さです。競合の虚偽カテゴリやキーワード盛りを放置して、相対的に負けているケースもあります。

Q5:何をどれくらいの頻度で更新すればいいですか?

A:週次で口コミ返信・投稿・写真追加・営業時間確認を回し、月次で指標レビューとカテゴリ/サービス見直しを行うのがおすすめです。四半期に一度、サイト導線と症状ページを強化すると、ローカルSEO全体が底上げされます。

Q6:外注する場合、最低限チェックすべきことは?

A:医療広告・個人情報への配慮体制、順位だけでなく行動KPI中心のレポート、過度なキーワード盛りなど不自然な施策を提案しないかを確認しましょう。運用が続く仕組み(更新ルール・チェックリスト)があるかも重要です。


まとめ:保険診療のクリニックのMEO対策ポイント

保険診療におけるMEO対策は集患戦略において非常に重要不可欠な要素です。
正確性関連性 を固め、知名度 を積み上げながら、来院につながる 行動KPI (電話、ルート、予約)を改善することです。派手な施策よりも、院内で回る“運用の型”を先に作ると、忙しくても成果が継続しやすくなります。

クリニックWeb総合研究所ではクリニックにおけるSEOとMEO対策をまとめてご支援させていただいております。お気軽にご相談ください。


執筆者
濱谷 洸旭
クリニックWeb総合研究所代表/株式会社trendPlus CEO

2017年にWeb広告事業にて独立。金融Webメディアを立ち上げ、開設から半年で月間18万PV達成。その後、個人事業から上場プライム企業に至るまで数十社のWeb集客を支援。多くのビッグワードで上位を獲得。2019年に法人化し、株式会社trendPlusを設立。
自身が中小企業診断士の資格を保有しており、専門的なWeb集客の面と総合的な経営面でのサポートができることを強みに持ち、とにかく「結果(成果)」にこだわる支援を行うことを重視している。
2026年に自身のこれまでの知識・経験を活かし、保険診療のクリニック集患に特化した支援サービスである「クリニックWeb総合研究所」を立ち上げる。