MEOその他コラム

【解説】クリニックのGoogleビジネスプロフィール登録ガイド

By 2026年6月20日No Comments

こんにちは、クリニックWeb総合研究所代表の濱谷です。
今回は、クリニックの院長向けにビジネスプロフィール登録方法について解説していきます。

Googleビジネスプロフィール(GBP)とは?クリニック院長が今すぐ登録すべき理由

まずはGBPの基本機能と、クリニックがGBPを登録すべき理由を押さえましょう。

GBPの基本機能とクリニックの表示のされ方

Googleビジネスプロフィール(GBP)は、Google検索やGoogleマップ上にクリニックや飲食店、施設等の情報を表示するためのGoogleの公式無料サービスです。2021年に「Googleマイビジネス」から現在の名称に変更されました。

「○○市 内科」のような地域名+診療科目の検索を行うと、検索結果の上部にGoogleマップとともに3件のクリニック情報が表示されます。これが「ローカルパック」と呼ばれる表示枠です。

また、クリニック名で直接検索した場合は、検索結果の右側に詳細情報が大きく表示されます(ナレッジパネル)。

GBPに登録できる情報はクリニック名、住所、電話番号、診療時間、ウェブサイトURL、写真、口コミへの返信、投稿(お知らせ)、予約リンクなど多岐に渡ります。
これらの情報を充実させることで、患者さんが来院を判断するために必要な情報をGoogle検索上で直接提供できます。

登録しないとどうなる?Googleによる自動生成と第三者登録のリスク

「うちはGBPを登録していないから大丈夫」と思っている院長先生もいらっしゃいますが、実はそうではありません。
GBPに自ら登録していなくても、Googleや第三者がホームページや他のウェブサイトの情報を元に、クリニックの情報をGoogleマップ上に生成、作成してしまうケースがあります。

この生成された情報は不正確な場合があり、診療時間が間違っていたり、住所の表記が不完全だったりすることがあります。
その結果、「Googleマップを見て来院したのに休診日だった」といったクレームが発生し、それが悪い口コミとして投稿されるリスクもあります。

さらに深刻なのは、Googleもしくは第三者等によって作成されているGBPに対して、オーナー登録をしていない場合、口コミへの返信ができないことです。
ネガティブな口コミが投稿されても反論も説明もできず、Google利用規約に違反する不適切な口コミへの削除申請もできません。自院の情報をコントロールするために、オーナー登録は必須です。

【図解】Googleビジネスプロフィールの登録手順(クリニック向けステップガイド)

ここからは、GBPの登録手順をステップごとに解説します。画面の指示に従いながら進めれば、30分〜1時間程度で登録作業は完了します。

STEP1:Googleアカウントの準備

GBPの登録にはGoogleアカウントが必要です。

院長先生の個人用Gmailアカウントでも登録できますが、クリニック専用のGoogleアカウントを新規作成することを推奨します。
理由は、スタッフに管理権限を委任する際や、将来的に経営を引き継ぐ際に、個人アカウントと紐づいていると分離が困難になるためです。

アカウントのメールアドレスは「info@○○clinic.jp」のような独自ドメインのアドレスを使うのが理想ですが、「○○clinic.info@gmail.com」のようなGmailアドレスでも問題ありません。

STEP2:既存登録の確認とオーナー権限の取得

新規登録の前に、必ずGoogleマップで自院の名前や住所を検索し、すでに情報が登録されていないか確認してください。

もしすでにクリニック情報が表示されている場合は「このビジネスのオーナーですか?」というリンクが表示されます。

これをクリックしてオーナー権限のリクエストを行いましょう。以前のテナント(別の店舗や医院)の情報が残っている場合は、オーナー権限を取得してから情報を修正します。

まったく登録がない場合は、次のSTEP3で新規登録に進みます。

STEP3:新規登録の入力項目と注意点

Googleビジネスプロフィールの公式サイトにアクセスし、「今すぐ開始」をクリックして新規登録を開始します。

【注意】 ビジネス名にキーワードを追加するのはGoogleガイドライン違反です。「○○クリニック|○○市の内科・皮膚科」のようなビジネス名を設定すると、アカウント停止のリスクがあります。看板に表示されている正式名称をそのまま登録してください。

主な入力項目と注意点:

ビジネス名:看板表記と完全一致させてください。「医療法人○○会 ○○クリニック」のように正式名称を登録します。

ビジネスカテゴリ:メインカテゴリは最も患者数の多い診療科目に対応するカテゴリを選択します。詳しくは次のセクションで診療科別テンプレートを紹介します。

住所・所在地:正確な住所を入力した後、Googleマップ上のピン位置が正しいか必ず確認してください。ビルのテナントの場合は「階数+号室」まで入力します。

電話番号:フリーダイヤル(0120)よりも、地域の市外局番付き固定電話番号の登録を推奨します。ローカル検索では市外局番がGoogleの地域判定に使われるためです。

診療時間:午前診・午後診で分かれている場合は「時間の追加」で複数の時間帯を設定します。休診日は「定休日」として設定し、祝日は「祝日の営業時間」で個別に設定してください。

STEP4:オーナー確認(認証)の方法

登録情報を入力したあと、Googleから「このクリニックの本当のオーナーですか?」を確認するための認証プロセスがあります。

認証方法概要完了までの日数備考
ハガキ認証登録住所に6桁の認証コードが記載されたハガキが届く約2週間最も一般的。届いたらすぐにコードを入力
電話認証登録電話番号に自動音声で6桁コードが読み上げられる即日電話番号がGoogle側に認識されている場合に利用可能
メール認証登録メールアドレスに認証コードが届く即日〜数日独自ドメインのメールアドレスの場合に表示されることがある
動画認証クリニック外観・内観・看板を撮影した動画を送信数日〜1週間Googleが指定する場合に必要

オーナー確認が完了すると、口コミへの返信、投稿の作成、インサイト(分析データ)の閲覧、不適切な口コミの削除申請など、GBPの全機能が利用可能になります。

【開業前のクリニック向け】GBP事前登録と90日前ルール]

Googleビジネスプロフィールでは、開業前でも登録することが可能です。

これから開業する場合は、開業日については1年先の日付まで設定することができます。
また、検索結果には開業予定日の90日前から表示されます。

開業前にGBPを登録しておくメリットは、開業前から写真を投稿したり、投稿を発信したりすることができ、これらによって地域住民にクリニックの存在を認知してもらえることです。

クリニックのGBPを最適化する基本設定【診療科別カテゴリ設定テンプレート付き】

GBPの登録が完了したら、次は情報の最適化です。GBPの情報が充実しているほどMEOの評価が高まり、ローカルパックでの上位表示につながります。

メインカテゴリ・追加カテゴリの選び方(診療科別推奨設定)

GBPのカテゴリ設定は、MEO対策で最も重要な設定項目のひとつです。メインカテゴリはGoogleマップの検索マッチングに最も大きな影響を与えます。

診療科メインカテゴリ(推奨)追加カテゴリの候補例
一般内科内科消化器内科医、呼吸器内科医、アレルギー科、糖尿病専門医
皮膚科皮膚科医美容皮膚科、アレルギー科
耳鼻咽喉科耳鼻咽喉科医アレルギー科
整形外科整形外科医リハビリテーション科、スポーツ医学クリニック
小児科小児科医アレルギー科、予防接種クリニック

追加カテゴリは、自院で実際に行っている診療に限定してください。
実態のない診療科を追加するとGoogleガイドライン違反となるリスクがあります。また、追加カテゴリを無闇に増やすとメインカテゴリの評価が薄まる可能性もあるため、3〜5個程度にとどめるのが目安です。

ビジネスの説明文の書き方

GBPの「ビジネスの説明」欄には最大全角375文字(半角750文字)のテキストを登録できます。この説明文はクリニックの特徴を患者さんに伝える重要なスペースとなります。

含めるべき要素

  • クリニックの特徴と診療理念
  • 院長の専門分野・資格・経験年数
  • 対応する主な症状や疾患
  • アクセス情報(「○○駅徒歩○分」など)
  • 特徴的な設備や体制(オンライン診療対応、バリアフリー等)

記載例テンプレート

○○クリニックは、○○駅徒歩3分の内科・皮膚科クリニックです。院長の○○は日本内科学会認定内科医として20年以上の臨床経験を持ち、風邪やインフルエンザなどの一般内科から、糖尿病・高血圧等の生活習慣病の管理まで幅広く対応しています。皮膚科では、アトピー性皮膚炎・湿疹・じんましんなどの保険診療を中心に診療を行っています。WEB予約対応、バリアフリー設計で車椅子の方もご利用いただけます。お気軽にご来院ください。

地域名、診療科目、主要な症状キーワードを自然に含めることでMEOにもプラスに働きます。ただし、「地域No.1」「最高の医療」といった誇大表現は医療広告ガイドライン違反となるため使用しないでください。

写真・動画の登録ポイント

写真はGBPの中でも、患者さんが来院前に院内外の雰囲気を把握するうえで重要な要素です。Google公式も、写真の追加はプロフィールをより魅力的にし、外観や内観の理解に役立つと案内しています。
参考:Google公式ヘルプセンター

掲載すべき写真チェックリスト

  • ☑ 外観写真(夜間診察も行なっている場合は特に、昼間+夜間の2パターン推奨)
  • ☑ 受付の写真
  • ☑ 待合室の写真
  • ☑ 診察室の写真
  • ☑ 主要な医療設備の写真
  • ☑ 院長・スタッフの写真(集合写真がベスト)
  • ☑ 駐車場・駐輪場がある場合はその写真
  • ☑ バリアフリー設備がある場合はその写真

写真は最低10枚以上を登録し、できれば月に1〜2回新しい写真を追加して最新の情報を患者に伝えることがポイントです。定期的な写真追加はGBPの活性度をGoogleに伝え、MEO評価の向上も図ることができます。

→ 参考:クリニックHP制作のポイント

NAP情報の統一が集患に直結する理由と確認方法

NAP情報とはName(クリニック名)、Address(住所)、Phone(電話番号)の3つの基本情報のことです。これらの情報は、GBP、自院のホームページ、各種ポータルサイト(EPARK、病院なび、ドクターズ・ファイルなど)のすべてで完全に一致させる必要があります。

表記揺れの具体例(NG)

  • GBP:「○○クリニック」← HP:「医療法人○○会 ○○クリニック」
  • GBP:「東京都新宿区3丁目3-3」← HP:「東京都新宿区3-3-3」
  • GBP:「03-1234-5678」← ポータルサイト:「0120-xxx-xxx」

Googleはウェブ上の複数の情報源を照合して同一クリニックかどうかを判断しています。NAP情報に不一致があると、Googleが別の施設と認識してしまい、MEO評価が分散するリスクがあります。半年に1回は主要なポータルサイトの登録情報を確認し、表記揺れがないかチェックしましょう。

集患につなげるGBP運用テクニック

GBPは「登録して終わり」ではなく、継続的に運用することでMEOの効果が高まります。ここでは集患に直結する運用テクニックを紹介します。

投稿機能を活用した定期的な情報発信

GBPの投稿機能を使えば、クリニックからのお知らせやコラムを直接Google検索結果上に表示させることができます。投稿は「最新情報」「特典」「イベント」の3種類があり、クリニックでは「最新情報」を中心に活用するのが効果的です。

クリニックで効果的な投稿ネタ(例)

  • 休診のお知らせ(年末年始、ゴールデンウィーク、臨時休診)
  • インフルエンザワクチン接種の案内(開始時期、予約方法、費用)
  • 花粉症シーズンの事前対策情報
  • 健康診断・特定健診の受付案内
  • 新しい検査機器の導入情報
  • 季節の健康コラム(熱中症対策、風邪予防のポイント等)

投稿頻度は週1回以上が推奨です。ホームページの「お知らせ」と同じ内容をGBPにも投稿すると、運用の効率化が図れます。

投稿文には診療科目名や症状キーワードを自然に含めましょう。ただし何度もお伝えしておりますが、「最高の治療」「必ず治る」といったような医療広告ガイドライン違反の表現は使わないように注意してください。

診療時間・休診情報の正確な管理

診療時間の正確な管理は、GBP運用で最も基本的かつ重要な作業です。午前診(9:00〜12:00)と午後診(15:00〜18:00)で分かれている場合は、GBPの営業時間設定で「時間の追加」をクリックし、2つの時間帯を個別に設定してください。

「営業中」のステータスはローカル検索でのフィルタリングに影響します。「○○市 内科 今日」のような検索では、現在営業中のクリニックが優先的に表示されることも多いため、診療時間の設定が正確であることが検索優位性に直結します。

祝日の診療時間は「祝日の営業時間」で個別に設定し、年末年始や臨時休診は「臨時休業」機能で反映しましょう。GBPとホームページ、ポータルサイトの診療時間情報が不一致にならないよう、変更があった場合は全媒体を同時に更新してください。

WEB予約システムとの連携方法

GBPにはWEB予約システムのURLを登録できる機能があります。
設定すると、GBP上に「予約」ボタンが表示され、患者さんがGoogleマップから直接予約ページにアクセスできる導線が実現し、患者にとっても導線がわかりやすくなり、クリニックにとってもWeb予約促進による効率化を図ることができます。

設定手順:

  1. GBP管理画面にログイン
  2. 「予約」を選択
  3. WEB予約システムの予約ページURLを入力して保存

GBPインサイト(パフォーマンス)の「ウェブサイトクリック」数をモニタリングすることで、GBPから予約ページへの遷移数を把握できます。

クリニックのGBP・MEO対策でやってはいけないNG行為

GBP運用には、知らずに行うとペナルティや法的リスクを招くNG行為があります。必ず確認してください。

Googleガイドライン違反になるNG行為

  • ビジネス名へのキーワード詰め込み:「○○内科クリニック ○○市 内科 小児科 皮膚科」のように、正式名称以外のキーワードや地域名をビジネス名に追加する行為。アカウント停止の主要な原因のひとつ
  • 自作自演の口コミ投稿:スタッフや関係者が患者を装って口コミを投稿する行為。発覚した場合、GBPの停止・削除処分
  • 実態と異なるカテゴリの登録:実際には行っていない診療科目のカテゴリを登録する行為
  • 架空の住所や電話番号の使用:営業実態のない住所や、転送電話の番号を登録する行為

医療広告ガイドラインに抵触するGBP運用のNG表現

【重要】 医療広告ガイドライン違反は、場合によっては6月以下の懲役または30万円以下の罰金の対象となりえます。GBPの投稿・説明文・口コミ返信においても、ガイドラインの規制を受ける可能性があることを認識することが必要です。
  • 比較優良表現:「地域No.1の実績」「最高の技術」「他院より優れた治療」等
  • 誇大表現:「必ず治ります」「絶対安全」「最高水準の医療」等
  • ビフォーアフター写真の無条件掲載:治療前後の写真を掲載する場合は、治療内容・リスク・費用等の詳細な説明を併記する必要がある
  • 患者の体験談の利用:治療効果の証明として体験談を掲載することは原則禁止

→ 参考:医療広告ガイドラインの基礎知識と対策

よくある質問(FAQ)

Q1: Googleビジネスプロフィールの登録に費用はかかりますか?

A: 完全無料です。Googleアカウントがあれば誰でも登録でき、登録後の運用・更新も無料です。外部業者にMEO対策を依頼する場合は月額3〜5万円程度が相場ですが、基本的な登録・運用は院長先生やスタッフで十分対応可能です。

Q2: 開業前のクリニックでもGBPに登録できますか?

A: 可能です。開業日は1年先まで設定可能で、開業日の最大90日前からGBPの情報を検索結果に公開できます。事前に外観写真やクリニック情報を登録しておくことで、開業前から地域住民への認知の獲得を図ることができます。

Q3: 自分で登録したことがないのにクリニックの情報がGoogleマップに表示されています。なぜですか?

A: GoogleがHP情報や他のウェブサイトの情報をもとに自動生成した可能性があります。また、第三者が登録しているケースもあります。オーナー権限をリクエストして正しい情報に修正することを推奨します。誤った情報のまま放置すると、患者さんからのクレームや悪い口コミにつながるリスクがあります。

Q4: GBPの口コミに悪い評価が付いた場合、削除できますか?

A: Google利用規約に違反する口コミ(虚偽の内容、スパム、関係のない内容など)であれば、オーナーとして削除申請が可能です。ただし、正当な低評価口コミや患者さんの主観的な感想は削除対象になりません。ネガティブな口コミには誠実に返信し、改善姿勢を示すことが最善の対応です。

Q5: 複数の診療科を持つクリニックの場合、カテゴリはどう設定すべきですか?

A: 最も患者数の多い(または主力とする)診療科をメインカテゴリに設定し、その他の診療科を追加カテゴリで登録します。追加カテゴリは実際に行っている診療に限定し、3〜5個程度にとどめるのが推奨です。

まとめ:GBP登録はクリニックの無料集患ツール、今日から始めよう

Googleビジネスプロフィールの登録・最適化は、無料で即日始められるクリニック集患の最も強力な第一歩です。「地域名+診療科目」の検索で自院がGoogleマップに表示されるかどうかは、毎日の新患獲得に直結します。

まずはGoogleマップで自院の名前を検索し、現在の表示状態を確認することから始めてみてください。情報が未登録であれば今すぐ登録を、すでに情報がある場合はオーナー権限を取得して正しい情報に更新しましょう。

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執筆者
濱谷 洸旭
クリニックWeb総合研究所代表/株式会社trendPlus CEO

2017年にWeb広告事業にて独立。金融Webメディアを立ち上げ、開設から半年で月間18万PV達成。その後、個人事業から上場プライム企業に至るまで数十社のWeb集客を支援。多くのビッグワードで上位を獲得。2019年に法人化し、株式会社trendPlusを設立。
自身が中小企業診断士の資格を保有しており、専門的なWeb集客の面と総合的な経営面でのサポートができることを強みに持ち、とにかく「結果(成果)」にこだわる支援を行うことを重視している。
2026年に自身のこれまでの知識・経験を活かし、保険診療のクリニック集患に特化した支援サービスである「クリニックWeb総合研究所」を立ち上げる。