MEOコラム

【MEO対策】クリニック向けGBPパフォーマンスの読み方と分析について

By 2026年10月21日No Comments

こんにちは、クリニックWeb総合研究所代表の濱谷です。

今回はクリニック向け「Googleビジネスプロフィール分析ガイド」をテーマにお話していきます。

Googleビジネスプロフィール(GBP)には「パフォーマンス」という無料のアクセス解析機能が備わっています。
自院のGBPが何回表示され、何人の患者さんが電話をかけ、何人がルート検索をしたかを数値で把握できるツールです。

ただ、実際のところで言えば、これまでご支援してきた中でこのデータを見ていないという院長先生は少なくありませんでした。
GBPはWeb集患を考える上では、非常に重要なツールの1つです。

そこで今回は、クリニック院長に特化したGBPパフォーマンスの読み方、各指標の意味と優先順位、数値が悪い場合の具体的な改善アクション等解説していきます。

GBPパフォーマンス(旧インサイト)とは?基本の仕組みと確認方法

まずはGBPパフォーマンスの基本を押さえます。

GBPパフォーマンス画面へのアクセス方法(PC・スマホ別図解)

GBPパフォーマンス画面はGoogle検索からアクセスすることが可能です。

  1. Google検索で自院のクリニック名を検索
  2. 検索結果に表示される「Googleに掲載中のあなたのビジネス」の管理パネルを確認
  3. 「パフォーマンス」をクリック

上記の方法とは別に、ビジネスプロフィールマネージャにログインしてパフォーマンスを確認することも可能です。

※Googleビジネスプロフィールのオーナー確認がまだの場合は、上記のパフォーマンスを確認できませんので、先にプロフィールのオーナー確認を行う必要があります。

クリニック院長が注目すべきパフォーマンス指標【優先度順に解説】

GBPパフォーマンスにはさまざまな指標が表示されますが、すべてを均等に見る必要はなく、以下の優先度順に確認するのが最も効率的です。

【最重要】インタラクション:電話・ルート検索・ウェブサイトクリック

インタラクションとは、GBPを見た患者さんが実際に起こした行動の回数です。

クリニックにおける各指標の読み方を整理します。

 

通話:
GBP上の電話番号がタップ(クリック)された回数です。
「今すぐ受診したい」「予約を取りたい」という意思を持った患者さんの行動であるため、来院に非常に近い指標です。月間の推移を追い、増減トレンドを把握しましょう。

ルート検索数:
「経路」ボタンをタップしてGoogleマップでクリニックまでのルートを表示した回数です。
「まさに今から向かおう」としている患者さんの行動であるため、電話タップと並ぶ重要指標です。

ウェブサイトクリック数:
GBP(Googleビジネスプロフィール)から自院ホームページに遷移した回数です。
「もう少し詳しく調べてから予約したい」という患者さんの行動を示します。HP上のWEB予約ページへの導線が適切に設計されているかを判断する材料にもなります。

予約:
WEB予約システムを導入し、GBPに予約URLを設定している場合、予約ボタンのクリック数も確認できます。この数値が少ない場合は、予約URLの設定が正しいか確認しましょう。

これらの指標は特に重要な指標となりますので、月単位で推移を記録し、「先月より増えたか減ったか」のトレンドを把握することが非常に重要です。

【重要】閲覧ユーザー数:プラットフォーム別・デバイス別の分析

閲覧ユーザー数は、その意味の通り自院のGBPが何人のユーザーに見られたかを示す指標です。
Google検索経由とGoogleマップ経由の内訳、PC経由とモバイル経由の内訳が確認できます。

クリニックの場合、パソコンと比べてモバイル経由の閲覧が多いのが一般的です。
「○○市 内科」のような検索はほとんどがスマートフォンから行われるためです。

閲覧ユーザー数の分析で重要な2つのパターン

パターン①:閲覧は多いのにインタラクションが少ない
GBPは見られているのに電話もルート検索もされない状態です。
プロフィール情報が不十分で「ここに行こう」という判断材料が不足している可能性が高く、写真、口コミ、説明文の充実が必要です。

パターン②:閲覧ユーザー数自体が少ない
そもそもGBPが患者さんの目に触れていない状態です。MEO順位が低い、カテゴリ設定が不適切、投稿が不足している、口コミが少ないなどの原因が考えられます。

【重要】検索クエリ:患者がどんなキーワードで自院を見つけているか

検索クエリは、患者さんがどのようなキーワードで検索した際に自院のGBPが表示されたかを示すデータです。
MEO対策の効果測定とキーワード戦略の見直しに欠かせない指標です。

検索クエリで確認すべき3つのポイント

検索クエリで確認すべきポイントとしては大きく以下の3つです。

① 直接検索(指名検索)の割合:「○○クリニック」のようにクリニック名で直接検索された回数です。
地域での認知度を測る指標になります。

② 間接検索の割合:「○○市 内科」「花粉症 ○○駅」のような一般キーワードでの検索経由の表示回数です。
この割合が高いほどMEO対策が効いていることを意味します。間接検索が少ない場合は、カテゴリ設定、説明文、投稿内容へのキーワード反映が必要です。

③ 想定外のキーワードの発見:狙っていなかったキーワードが検索クエリの上位に出てくることがあります。
たとえば内科クリニックで「アレルギー検査 ○○市」が多く表示されている場合、そのテーマのコンテンツを強化すれば新たな集患チャネルになりえます。

保険診療のクリニックでは「症状名+地域名」の検索クエリが比較的多い傾向にあります。
「喉が痛い ○○市」「腰痛 ○○駅」のようなキーワードが検索クエリに出てくるかどうかを確認し、出てこない場合はGBPの情報やホームページのSEO対策を見直しましょう。

【実践】指標別「数値が悪い場合の改善アクション」一覧

当然ながらGBPパフォーマンスの数値を「見る」だけでは集患は改善しません。
大事なのは数値から改善アクションにつなげることです。
指標ごとに「数値が悪い場合に何をすべきか」を解説します。

電話数が少ない・減少している場合

先述した通り、電話タップ数はクリニックのGBPパフォーマンスにおいては非常に重要な指標です。
この数値が少ない・減少傾向にある場合、以下を順番にチェックしてみましょう。

  1. 電話番号の登録ミス確認:実際にGBP上の電話番号をタップして自院に着信するか試してみましょう。番号の入力ミスは意外と多い原因です。
  2. 診療時間の正確性確認:「営業中」のステータスはGoogleの検索フィルタリングに影響します。診療時間が不正確だと「今やっている内科」の検索で表示されにくくなります
  3. Googleマップ上のピン位置確認:ピンがズレていると、患者さんがクリニックの所在を把握できず電話をかけない可能性があります
  4. 口コミ評価の確認:平均評価が★3.5未満だと、GBPを見ても電話をためらう患者さんが増えます。口コミ対策の強化が先決です
  5. ウェブサイトクリックとの比較:電話は少ないがウェブサイトクリックが多い場合、患者さんはHP上で予約しようとしている可能性があります。HP上の見せ方を改善することで更なる予約につながる可能性があります。

ルート検索が少ない場合

ルート検索は「今まさに来院しようとしている」最も質の高いアクションです。この数値を改善するポイントは以下のとおりです。

  • 住所・ピン位置の正確性:登録住所とGoogleマップ上のピン位置がクリニックの正門付近を正確に指しているか再確認
  • 外観写真の登録:外観写真を入れることで来院へのイメージがつきやすくなるため、ユーザーにとっては親切な設計となります。
  • アクセス情報の属性登録:駐車場の有無、最寄り駅からの徒歩分数、バス停の案内などをGBPの属性情報に追加

閲覧ユーザー数が少ない場合

閲覧ユーザー数が少ないということは、そもそもGBPが患者さんの目に触れていないことを意味します。
MEO順位と検索露出の改善が必要です。

  • カテゴリ設定の見直し:メインカテゴリが最も患者数の多い診療科目と合致しているか、追加カテゴリが適切かを確認
  • 説明文のキーワード最適化:「ビジネスの説明」に地域名・診療科目・主要な症状キーワードが自然に含まれているか
  • 投稿頻度の確認:GBPの活性度評価にプラスに働く可能性があるため、患者に向けた定期的な投稿等を行えると良いです。
  • 口コミ数・評価:口コミが多い競合に閲覧が集中している可能性があるため、合法な口コミ獲得施策を並行して実施
  • NAP情報の統一:GBP、自院HP、ポータルサイトの院名・住所・電話番号に不一致がないか確認

検索クエリに狙ったキーワードが表示されない場合

「○○市 皮膚科」で上位表示したいのに、検索クエリにそのキーワードが出てこない場合は、GBPの「関連性」がGoogleに十分伝わっていない可能性があります。

  • GBP説明文にキーワードを含める:ターゲットキーワード(地域名+診療科目+主要症状)が説明文に含まれているか確認・追加
  • サービス登録の充実:GBPの「サービス」セクションに、各診療科目の具体的なサービス内容を登録
  • 投稿へのキーワード反映:週次投稿にターゲットキーワードを自然に含めることで関連性評価の向上につながる可能性
  • 口コミ内のキーワード:患者さんの口コミに「花粉症で受診しました」のような具体的な内容が含まれると、そのキーワードでの関連性向上が図れます(ただしこちらは指定を促すのは難しいので基本的には患者さんに委ねることになります)
  • HP側のSEO連動:GBPにリンクしているホームページ上にターゲットキーワードに対応した診療科目ページ・症状ページがあるか確認。HPのSEO評価がGBPの関連性にも影響する可能性があります

閲覧は多いのにインタラクションが少ない場合

【注意】 閲覧ユーザー数は多いのにインタラクション(電話・ルート検索・サイトクリック)が少ない場合、GBPのプロフィール情報不足が最も多い原因です。患者さんは「見たけど、行こうとは思わなかった」ということです。
  • 写真の質と量:院内の雰囲気が伝わる写真が不足していないか。スタッフの集合写真など人が写っている写真は安心感を高める効果が期待できる。
  • 口コミ評価:★3.5未満の場合、閲覧しても他のクリニックを選ばれてしまう可能性が高い
  • 説明文の魅力:クリニックの「強み」が端的に伝わる内容になっているか。専門医資格、得意分野、アクセスの良さなど
  • 診療時間の表示:「今日やっているか」が即座に判断できる設定になっているか。「営業時間外」表示の時間帯に閲覧が集中している可能性も
  • ボタン設定の確認:電話ボタンやWEB予約ボタンが正しく設定されているか。設定ミスで非表示になっているケースがあります
課題パターン確認指標代表的な原因最優先の改善アクション
電話が少ないインタラクション(電話)番号誤登録、口コミ低評価、診療時間不正確電話番号・診療時間の再確認→口コミ対策
ルート検索が少ないインタラクション(ルート)ピン位置ズレ、外観写真なし、アクセス情報不足ピン位置確認→外観写真追加→属性情報登録
そもそも見られていない閲覧ユーザー数カテゴリ不適切、投稿不足、口コミ不足、NAP不一致カテゴリ見直し→投稿頻度アップ→口コミ獲得
狙ったKWで出ない検索クエリ説明文・投稿にKW未反映、
HPに対応ページなし(SEO対策不足)
説明文最適化→投稿にKW反映→HP連動強化
見られているが行動されない閲覧数 vs インタラクション写真不足、口コミ低評価、説明文の魅力不足写真追加→口コミ対策→説明文リライト

GBPパフォーマンス+Googleサーチコンソール+Googleアナリティクス(GA4)の併用分析

GBPパフォーマンスが示すのは「Googleマップ上のMEO効果」です。
一方、Googleが提供するツールのGoogleサーチコンソールでは「Google自然検索上のSEO効果」を示し、GoogleアナリティクスではHP内でのユーザーの行動の詳細が確認できます。この3つを同一レポートで管理すると、集患施策全体の効果を一元的に把握できます。

たとえば、HP上で診療科目ページを新たに作成した月に、GBPの閲覧ユーザー数や間接検索も増加していれば、SEO対策がMEOにも好影響を与えている(相乗効果が出ている)ことを確認できます。
MEOとSEOは別々の施策ですが、データを並べて見ることで全体最適の判断がしやすくなります。

まとめ:パフォーマンスを読めば、集患は「感覚」から「数字」に変わる

GBPパフォーマンス(旧インサイト)は、クリニックの集患効果を数値で可視化してくれる無料ツールです。
「なんとなく増えた気がする」ではなく、具体的な数字で現状を把握し、改善の方向性を判断できるようになります。

まず今月から、月初にGBPパフォーマンス画面を開いて前月の5指標を確認する習慣を始めてみることをおすすめします。
5分のデータ確認が、クリニックの集患を「感覚」から「数字」に変える第一歩になります。

MEO運用を含むWeb集患全般のご相談について:
保険診療クリニックの、HP・SEO・MEOを含むWeb集患全般についてのご相談を承っています。
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執筆者
濱谷 洸旭
クリニックWeb総合研究所代表/株式会社trendPlus CEO

2017年にWeb広告事業にて独立。金融Webメディアを立ち上げ、開設から半年で月間18万PV達成。その後、個人事業から上場プライム企業に至るまで数十社のWeb集客を支援。多くのビッグワードで上位を獲得。2019年に法人化し、株式会社trendPlusを設立。
自身が中小企業診断士の資格を保有しており、専門的なWeb集客の面と総合的な経営面でのサポートができることを強みに持ち、とにかく「結果(成果)」にこだわる支援を行うことを重視している。
2026年に自身のこれまでの知識・経験を活かし、保険診療のクリニック集患に特化した支援サービスである「クリニックWeb総合研究所」を立ち上げる。