
こんにちは、クリニックWeb総合研究所代表の濱谷です。
今回は、眼科におけるWeb集患対策について徹底解説していきます。
眼科のWeb集患を考えるうえで前提となる2つの特性
眼科のWeb集患施策を設計する前に、他の診療科とは異なる2つの特性を押さえておく必要があります。
この2点が、キーワード設計からコンテンツ、口コミ対応まで、施策全体の方向を決めます。
特性①|患者層が大きく二層に分かれている
眼科の患者層は、大きく2つに分かれます。
| 層 | 主な受診理由 | 検索の起点 |
|---|---|---|
| 高齢者層 | 白内障、緑内障、加齢黄斑変性などの加齢に伴う疾患 | 疾患名での検索、健診での指摘、家族からの勧め |
| 若年〜中年層 | コンタクトレンズ処方、ドライアイ、VDT作業に伴う不調 | 地域名での検索、症状での検索 |
ただし、患者層が複数に分かれること自体は、他の診療科にも見られます。
眼科に固有なのは、この2つの層が切り離されておらず、時間の経過とともにつながっていく点です。
コンタクトレンズの処方で20代から通い始めた患者が、40代で老視の相談に訪れ、その先で白内障の診療につながる。
この流れが同じ医院の中で起こり得るのが眼科です。
特性②|受診が先延ばしにされやすい
眼科のもうひとつの特性が、受診の先延ばしです。
発熱や歯痛は、痛みや不快感がその日のうちに行動を促します。
一方、視覚の変化は緩やかに進むことが多く、しかも両眼で補い合うため、本人が異変に気づきにくい構造があります。
気づいた場合も「年齢のせい」「疲れ目だろう」と解釈され、受診が後回しにされやすくなります。
この特性は、Web集患において2つのことを意味します。
1つ目は、検索が発生する時点が遅くなる可能性があるということです。
症状名で検索する患者は、すでに自覚が生じている段階にあります。
しかし眼科の主要疾患の多くは、自覚症状が現れる前から進行しています。
症状名のキーワードだけを狙っていると、この前段階にいる層には届きません。
2つ目は、来院の後押しが必要だということです。
他科では「どこで診てもらうか」を選ぶための情報が求められますが、眼科では「そもそも受診すべきか」という手前の判断を支える情報が要ります。
この役割を担うのが、疾患の進み方やセルフチェックを扱うコンテンツです。
2つの特性が意味すること
この2点を重ねると、眼科のWeb集患で必要な設計が見えてきます。
患者層が二層に分かれるため、ひとつのサイトの中に異なる読者へのページを持つ必要があります。
そして受診が先延ばしにされやすいため、疾患名で探している層だけでなく、その手前で迷っている層に向けたページも要ります。
つまり眼科のサイトは、入口を複数持つ構造になります。
次章では、この考え方に沿ってキーワードの整理を進めていきます。
眼科のSEO対策
まずクリニック集患戦略で鍵となるSEO対策について眼科の特性に合わせた戦略を考えていきます。
眼科のキーワード戦略
SEO対策では検索で選ばれるために、狙っていくキーワード(需要があると想定されるキーワード)を考え、そのキーワードに対応したページを作成し、検索からのHPへの流入を狙っていく必要があります。
眼科のキーワードを5つの疾患カテゴリに整理し、各カテゴリの主要キーワード・特徴・優先度をマッピングしました。
①白内障:重要なCV設計キーワード群
⚪︎キーワード例:
- ○○市 白内障 手術、○○区 白内障 日帰り手術
- ○○駅 白内障 費用、白内障 手術 保険 ○○市
- 白内障 多焦点レンズ ○○区
⚪︎優先度:★★★(手術対応の場合は最優先)
白内障は、眼科において重要度の高い疾患カテゴリの一つです。
特に手術対応がある医療機関では、「地域名+白内障+手術」「日帰り手術」「費用」など、受診意欲の高い検索ニーズに対応した情報設計が有効です。
専用ページでは、手術の流れ、適応、術前検査、日帰り対応の有無、術後の注意点、費用の目安などをわかりやすく整理しておくことで競合との差別化要素になりえます。
なお、多焦点眼内レンズは選定療養の対象であり、対応の有無も患者の比較検討材料になりえます。
もちろん手術非対応の眼科も、「白内障の検査→診断→提携病院へ紹介」の導線を明記したページを作ることで、患者さんの信頼を獲得できます。
「当院で検査し、手術が必要な場合は提携病院をご紹介します」という案内ページを用意しておけば、「まず地元の眼科で診てもらおう」と考える患者さんの集患につながります。
②緑内障:早期発見×継続通院でLTV最大化
キーワード例:
- ○○市 緑内障、○○区 緑内障 検査
- 目の圧力 高い ○○駅、眼圧 検査 ○○市
- 視野検査 ○○区 眼科
優先度:★★★(LTV高+社会的意義)
緑内障は自覚症状が乏しいまま進行し、放置すれば失明に至る可能性のある疾患です。
「気づかないうちに視野が欠けている」というリスク啓発コンテンツが、患者さんの受診動機を喚起します。
一度緑内障と診断されると定期的な通院と眼圧管理が必要になるため、かかりつけ化によるLTV(※)が高い疾患でもあるだけでなく、早期発見にもつながる非常に社会的意義の大きい施策と言えます。
※LTV・・・Life Time Value(ライフタイムバリュー)。1人の患者がもたらす利益の総額。
③ドライアイ・疲れ目・眼精疲労等:若年層の取り込み+かかりつけ化
キーワード例:
- ○○市 ドライアイ 眼科、目 乾く ○○区
- PC 目 疲れる ○○駅、スマホ 目 疲労 眼科
- 眼精疲労 ○○市
優先度:★★☆(患者数多。かかりつけ化でLTV積み上げ)
スマホ・PCの普及により、ドライアイや疲れ目・眼精疲労等の患者数は20〜50代の就労世代によく見られます。
「目が疲れやすい」「目がゴロゴロする」「夕方になると見えにくい」等の日常的な症状キーワードで面を取っていく施策は有効です。
単価は低めですが、定期的な点眼薬処方でかかりつけ化が可能な患者層です。
④結膜炎・ものもらい・アレルギー:急性期の即来院キーワード
キーワード例:
- ○○市 目 かゆい 眼科、○○区 ものもらい
- 目 充血 ○○駅、結膜炎 ○○市 眼科
- 花粉症 目 ○○区 眼科
優先度:★★☆(季節変動型。CVR高)
急性症状のため即日来院に直結するCVR(来院率/予約完了率)の高いカテゴリです。
特に花粉症シーズン(2〜4月)は「目がかゆい+地域名」の検索が急増するため、このページはシーズン前に準備完了しておく必要があります。
ものもらいに関しては地域によって呼び方が変わるため(めばちこ等)、広くキーワードを拾えるようにしておくことがポイントです。
⑤コンタクトレンズ処方・眼鏡処方:集患の入口+定期来院の導線
キーワード例:
- ○○市 コンタクト 処方、眼鏡 処方 ○○区
- コンタクト 初めて ○○駅 眼科
- ○○市 コンタクト 定期検診
優先度:★☆☆(若年層のかかりつけ化の入口)
コンタクトレンズ処方は、10〜30代が初めて眼科を訪れる最も多いきっかけです。
単価は低いですが、ここで信頼を獲得できれば「コンタクト処方→定期検診→ドライアイ相談→将来的に白内障」という長期的なかかりつけ化の入口になりえます。
初めてのコンタクト装用指導の丁寧さが口コミに直結するので重要です。
| カテゴリ | 代表的なキーワード | 優先度 | 季節性 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ①白内障 | 白内障手術、日帰り手術、多焦点レンズ | ★★★ | 通年 | 高単価×高CVR(予約来院率)。 |
| ②緑内障 | 緑内障、眼圧、視野検査 | ★★★ | 通年 | LTV(顧客生涯価値)高。早期発見のリスク啓発が有効 |
| ③ドライアイ・疲れ目・眼精疲労 | ドライアイ、目が乾く、PC目疲労 | ★★☆ | 通年(冬増加) | 若年層の取り込み。かかりつけ化 |
| ④結膜炎・アレルギー | 目のかゆみ、ものもらい、充血 | ★★☆ | 2-4月・7-8月 | 季節変動型。即日CVR(来院率)高 |
| ⑤コンタクト・眼鏡処方 | コンタクト処方、眼鏡処方、初めて | ★☆☆ | 通年 | 若年層のかかりつけ化の入口 |
眼科のSEOコンテンツ設計|検討段階ごとに役割を分ける
キーワードを設計しても、流入した読者が受診を決めなければ集患にはつながりません。
ここからは、どのようなコンテンツを用意するかという話に入ります。
そのためには、眼科のサイトを訪れる方が、それぞれ違う段階にいるということを踏まえた設計がポイントです。
同じ「◯◯市 眼科」という検索でも、まだ受診を迷っている方と、すでに医院を絞り込んでいる方では、必要な情報がまったく異なります。
| 段階 | 読者の状態 | コンテンツの役割 |
|---|---|---|
| 段階1 | 症状はあるが、受診するほどか判断がついていない | 受診という選択肢を意識してもらう |
| 段階2 | 受診すると決めた。どこにするか探している | 判断できる材料を渡す |
眼科で特に手が薄くなりやすいのが、段階1(症状はあるが、受診するほどか判断がついていない段階)です。
前述のとおり、見えにくさは受診を止めるほどの支障になりにくいため、ここで止まったまま動かない方が多く発生します。
一方で、実際に多くの医院が力を入れているのは段階2(受診すると決めた。どこにするか探している段階)の疾患ページです。
この非対称が、機会損失の1つにつながっているといえます。
眼科のコンテンツは先述したように「眼科特有の先延ばし傾向を打ち破り、受診動機を喚起すること」がポイントです。
セルフチェックで自分事化を促す
症状を自身でチェックできる、セルフチェックリストは、症状の解説を読むだけでは動かない読者(段階1の層)に、行動のきっかけをつくる施策として有効です。
ただし、Google検索においては、「白内障 セルフチェック」という検索は、「◯◯市 白内障」に比べて母数が小さく、セルフチェック単体でページを作っても検索流入数は見込みにくくなります。
そのため、疾患ページや症状ページの中に組み込むパーツとして設計する形が実用的です。
患者さん向けページに掲載する文例(白内障)
- 遠くも近くもぼやけて見えることが増えた
- 光をまぶしく感じるようになった
- 夜間の運転で対向車のライトがまぶしい
- 眼鏡を作り直しても見え方が改善しない
- 視界が全体的に白っぽく、かすんで見える
患者さん向けページに掲載する文例(ドライアイ)
- パソコンやスマートフォンの使用後に目が疲れる
- 目がゴロゴロする、ショボショボする
- 目がかすむことがある
- 目を10秒以上開けていられない
- 涙が出にくい、または涙が多すぎる
締めの文言は「診断」にならない形にとどめる
「2つ以上当てはまる方は白内障の可能性があります」という書き方は、Web上での診断に近い表現として受け取られる可能性があります。
「当てはまる項目がある方は、一度検査をご検討ください」という形にとどめておくほうが安心です。
表現を和らげても、受診への誘導力はほとんど変わりません。
また、緑内障については、症状の有無を尋ねるチェックリストが成立しにくい疾患です。
初期には自覚症状が出にくく、「当てはまらない=問題ない」と受け取られると逆効果になります。
このような初期の自覚症状が出にくい疾患では、チェックリストではなく統計を示すなどして、定期検診を促す方法が向いています。
〜によると、40歳以上の緑内障有病率は〜%、つまり◯人に1人が緑内障の疑いがあります。
(出典:〜)
特に40歳を過ぎたら、症状がないうちから定期的に眼科を受診し、眼圧・眼底(視神経)・視野の検査を受けることが早期に見つけるためには重要です。
MEO対策|Googleマップ経由での動線作り
SEOと並行して進めたいのがMEO対策です。
MEO対策は、GoogleマップやGoogle検索の地図枠に自院を表示させるための施策を指します。
「○○市 眼科」とスマートフォンで検索すると、通常のサイト一覧より上に、地図と3件程度の医院情報が表示されます。(参考下図)
これがローカル検索結果と呼ばれるものです。
ここに表示されると、そのまま電話をかける、経路案内を開くという行動につながりやすく、サイトを経由しない来院が発生してくれます。
眼科でこの枠が効いてくる理由は2つあります。ひとつは、目のかゆみや充血といった急性症状で「今すぐ近くの眼科」を探す検索が多いことで、もうひとつは、高齢者層とその家族が地図検索から医院を探すケースが多いことです。
【MEO】ローカル検索の順位に関わる3つの要素
Googleは公式ヘルプの中で、ローカル検索結果は主に「関連性」「距離」「知名度」に基づいて表示されると説明しています。
| 要素 | Googleの説明 | 医院側でできること |
|---|---|---|
| 関連性 | 検索語句とビジネスプロフィールが合致する度合い | 業種の設定、診療内容や設備の情報を充実させる |
| 距離 | 検索しているユーザーから各拠点までの距離 | 医院側では変えられません |
| 知名度 | どれだけ広く知られているか。サイトからのリンク数やクチコミ数なども加味される | クチコミの蓄積、情報の正確性、サイトの充実 |
(参考:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)
「距離」を変えられないことが、MEOの限界であり前提です
検索したユーザーの近くにある医院が有利になる仕組みのため、MEOだけで商圏を広げることには限界があります。
医院の近くの患者さんに届ける場合はもちろんですが、それだけでなく医院から離れた地域の患者さんに届けたい場合や、白内障手術のように多少遠くても選ばれる可能性がある領域では特にSEO側の役割が大きくなります。
そのため、MEO対策とSEO対策はどちらかのみではなく、両輪で考えていくことがクリニックのWeb集患におけるポイントです。
【MEO】Googleビジネスプロフィールで整える項目
Googleビジネスプロフィール(GBP)は、Googleマップや検索結果に表示される医院情報を管理するための無料ツールです。
先ほどのローカル検索結果の各院それぞれがGoogleビジネスプロフィールとなっており、医院情報や口コミ等を管理することができます。

ここでの設定が、そのまま地図枠での見え方になります。
Googleが公式に挙げている改善のポイントは、オーナー確認、ビジネス情報を最新の状態に保つこと、口コミへの返信、写真や動画の追加です。眼科の場合、優先順に整理すると次のようになります。
- オーナー確認を済ませる
未確認のままだと編集ができず、第三者による情報の変更提案が反映されてしまう場合があります。
すでに自院がGoogleマップにある場合はオーナー確認を済ませ、まだGoogleマップにない場合はGoogleビジネスプロフィール登録を行います。

- 診療時間と特別営業時間を正確に保つ
Googleは営業時間について、特別営業時間を含めて最新に保つよう案内しています。
眼科では学会や研修による臨時休診が発生しやすく、ここが古いままだと「行ったら閉まっていた」という体験につながります。
低評価のクチコミが付きやすい典型的なパターンです。
年末年始やお盆の設定も含め、あらかじめ登録しておく運用が有効です。

- 業種(カテゴリ)を設定する
検索語句との関連性に関わる項目です。
眼科に該当するカテゴリの正確な名称は、管理画面の選択肢でご確認ください。
※カテゴリ名は都度更新される場合があります。

- 属性を登録する
駐車場の有無、バリアフリー対応、車椅子でのアクセス可否などの項目です。
高齢者層とそのご家族が判断材料にする情報であり、眼科では入力しておく価値が高い部分です。

- 写真を追加する
検査機器、院内、受付、待合室などです。
眼科は検査機器の違いが患者さんにも見えるため、他院のプロフィールとの差が出やすい項目になります。
医院側の写真が少ないと、来院者が投稿した写真が前面に出ることがあります。

- 予約リンクを設定する
Web予約システムを導入している場合、地図枠からそのまま予約に進める状態にしておきます。
【MEO】口コミへの対策
Googleビジネスプロフィールにおける口コミ対策は、患者満足度の話として語られることが多いのですが、順位の面でも関係があります。
Googleは知名度について、クチコミ数が多く評価の高いビジネスはローカル検索結果のランキングが高くなる、と説明しています。
(参考:Googleビジネスプロフィールヘルプ)
口コミは、Web上で調整するものではなく、日々の診療体験の積み重ねとして表れるものです。
そして、対策については、良い評価を積み重ねるように行動するのも大事ですが、それ以上に不満につながる要因を排除していくことも重要です。
眼科で書かれやすい不満には、いくつかの決まったパターンがあります。
| 不満のパターン例 | 書かれやすい内容 | 対策の方向(例) |
|---|---|---|
| ① 待ち時間の長さ | 「検査が多くて2時間かかった」 | Web予約の導入、初診の所要時間の事前案内等 |
| ② 検査の説明不足 | 「何の検査をしたのか分からなかった」 | 検査前の目的説明と、検査後の結果説明を定型化する |
| ③ 散瞳検査の案内不足 | 「車で来たのに運転できなくなった」 | 予約時と来院前の案内に、散瞳の可能性と所要時間を明記する |
| ④ 処方の流れ作業感 | 「処方だけで診察がなかった印象」 | 定期検査の意義の説明、装用指導の時間確保 |
| ⑤ 手術説明への不安 | 「説明が一方的で質問しづらかった」 | 術前説明の時間確保、、質問時間の明示 |
①から③に共通しているのは、診療の質そのものではなく、事前に伝わっていなかったことが不満になっている点です。
眼科は検査工程が多いため、このギャップが生じやすい構造にあります。
逆に言えば、事前案内の整備で改善できる余地が大きい領域でもあります。
Web予約の画面に「初診は検査を含めて1時間から1時間半ほどお時間をいただきます」と一文を入れておくだけでも、待ち時間に対する受け止め方は変わってきます。
口コミに関して注意したいこと
口コミに関しては、以下の3点は特に注意しましょう。
1. 返信で来院の事実や診療内容に触れない
投稿者が患者さんであることを医療機関側が確認・示唆する返信は、守秘義務の観点から問題になり得ます。
個別情報のわかるような表現は避け、一般的な謝意や改善の姿勢を示す内容にとどめる形が安全です。
2. Googleのクチコミを自院サイトに転載しない
患者さんが自発的に投稿したクチコミ自体は広告に該当しませんが、医療機関がそれを自院サイトに転載したり、好意的なものを選んで表示したりすると、治療内容や効果に関する体験談の広告に該当する可能性があります。
3. 謝礼や割引を伴うクチコミ依頼は行わない
対価を伴うクチコミの収集は、Googleのポリシー上も医療広告規制上も問題となります。
なおGoogleは、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには応じていないことを公式に明示しています。
事実と異なる内容や誹謗中傷に該当するクチコミについては、Googleへの削除申請という選択肢があります。
ただし削除が認められないことも多いため、並行して他の患者さんからの投稿が自然に増える状態をつくり、平均評価への影響を薄めていく対応が現実的です。
MEO対策についてはこちらでも解説しています。
【徹底解説】保険診療のクリニックのMEO対策について分かりやすく解説
眼科のSNS活用について
昨今はSNSも利用している人が多く、よく私としてもSNSについてはどうですかという質問をいただくことは多いので、
「眼科のSNS活用」について最後にお話しします。
眼科におけるSNS対策は現状それほど重要ではない
眼科のSNS対策の重要性について結論を話すと、
「眼科のSNS対策はそれほど重要ではない」というのが私の見解です。
もちろん全く重要ではないということを意味するのではなく、「SEOやMEOに比べると重要性は低い」という意味になります。
1. 検索行動とSNS利用行動の性質の違い
目の症状は、痛みやかゆみ、見えにくさという形で本人がはっきり困りごとを自覚するため、症状が出た時点で能動的に「解決策を探す」行動に直結しやすい領域です。
この「困っている→今すぐ調べる」という行動は、検索エンジンやGoogleマップの使われ方そのものです。
一方SNSは基本的に受動的に情報を眺める、いわば「手が空いた時に見る」メディアです。
目が痛い瞬間にInstagramを開く人は多くありません。
ここが、眼科における患者の行動とSNS利用行動の性質の違いの大きな部分になります。
2. ビジュアル訴求のしやすさと医療広告規制の相性
美容医療や美容室のようにSNSと相性が良い業種は、ビフォーアフターのような視覚的に分かりやすい変化を見せられることが強みです。
眼科はこの点で不利で、手術の様子や術後の見え方の変化は、写真や動画で伝えにくいものです。
さらに医療広告ガイドライン上、体験談や誤認を招くような術前後の写真の掲載には厳しい制限があるため、SNSで映える投稿を作ること自体のハードルも高くなります。
3. 対象患者層とSNS利用実態の重なりの薄さ
前半で見た通り、白内障や緑内障のように優先度が高くLTV(顧客生涯価値)も高いカテゴリは、患者層が比較的高い年齢に偏ります。
SNSの利用率は全世代で高まっているとはいえ、検索エンジンほど世代を問わない普及率には至っていません。
ドライアイやコンタクトのように若年層との重なりが大きいカテゴリもありますが、そこでも「SNSを見て眼科を知る」より「困った時に検索する」という行動の方が強く残ります。
4. 運用を続けるコストの違い
SNSはアルゴリズムの性質上、一定の頻度で投稿を続けなければ効果が積み上がりにくいメディアです。
一方SEOやMEOは、ページや情報を一度きちんと整備すれば、その後の運用負荷は比較的小さく済みます。
外注する場合、もしくは内製する場合においても、限られたリソース(費用、時間等のコスト)はまずSEO・MEOに配分する形が現実的です。
それでももしSNS活用するなら優先度が高いのはLINE(ライン)
それでも数あるSNSの中で、もしSNSを活用する場合はどれを優先させるべきか。
この問いについては、優先度が高いのはLINE(ライン)公式アカウントの優先度が高いというのが私の考えです。理由は以下の通りです。
2. フィードではなく、友だちに直接情報が届く設計
3. かかりつけ化・再受診の後押しとの相性
4. 運用負荷の小ささ
1. 年齢層を問わない普及率
まずはその普及率の高さです。
前半で触れた通り、白内障や緑内障のように優先度の高い疾患カテゴリほど、患者層の年齢は高めです。
InstagramやX、Facebookは若年層への偏りがありますが、LINEは国内でほぼ世代を問わず使われている点が大きく異なります。
眼科の患者層全体をカバーできるという意味で、LINEは他のSNSにはない強みを持っています。
2. フィードではなく、友だちに直接情報が届く設計
InstagramやXは、フォローされていても投稿がアルゴリズムに左右され、必ずしも相手の目に触れるとは限りません。
一方LINEは、友だち登録した相手に情報が直接届く設計です。
この違いは、前半で触れた「受診のイメージを補強する」「かかりつけ化を後押しする」という役割との相性の良さにそのままつながります。
届けたい相手(既存患者さん)に、届けたいタイミングで情報を渡しやすいメディアだといえます。
3. かかりつけ化・再受診の後押しとの相性
友だち登録した患者さんへの、定期検診のお知らせ、花粉症シーズン前のお知らせなど、実務的なリマインドの手段としてLINEは使いやすい設計です。
特に緑内障のように、本人の自覚がないまま定期通院が途切れやすい疾患では、再来院を促す効果が期待できます。
前半で緑内障をLTVの高いカテゴリとして位置づけましたが、そのLTVを実際に積み上げていく手段としてLINEが機能する、という関係になります。
4. 運用負荷の小ささ
前半で「SNSは継続的な投稿が必要でコストがかかる」という点に触れましたが、LINEはこの負担が比較的軽く済みます。
Instagramのように常に投稿を続けて見てもらう必要があるメディアと違い、LINEは必要なタイミングで必要な情報を友だちに送る、という運用に向いています。
診療の合間を縫って発信する院長・スタッフの負担を考えると、この運用のしやすさも実務上の優先度を上げる材料になります。
おわりに
以上、眼科向けのWeb集患支援対策について解説してきました。
Web集患では診療科の特徴を押さえた戦略を組むことが非常に重要です。
自院にできることを1つ1つ行なって、患者に選ばれるクリニックを作っていきましょう。
現状の課題分析から施策の優先順位づけまで、お気軽にお問い合わせください。
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執筆者
濱谷 洸旭
クリニックWeb総合研究所代表/株式会社trendPlus CEO
2017年にWeb広告事業にて独立。金融Webメディアを立ち上げ、開設から半年で月間18万PV達成。その後、個人事業から上場プライム企業に至るまで数十社のWeb集客を支援。多くのビッグワードで上位を獲得。2019年に法人化し、株式会社trendPlusを設立。
自身が中小企業診断士の資格を保有しており、専門的なWeb集客の面と総合的な経営面でのサポートができることを強みに持ち、とにかく「結果(成果)」にこだわる支援を行うことを重視している。
2026年に自身のこれまでの知識・経験を活かし、保険診療のクリニック集患に特化した支援サービスである「クリニックWeb総合研究所」を立ち上げる。








